ワレンベルグ症候群の後遺症による歩行障害を抱える私が、外出で直面する困難と、工夫していることをお伝えします。
私はワレンベルグ症候群の後遺症で、歩行に一定の問題があります。
現在は
- 普通に歩くことは可能です
- 少しの早歩きは、短い距離であれば可能です
- 走る手前の速度では、すぐに転倒してしまうため困難です
- 走ることはできません
通常歩行は可能ですが、ふらつくことがあり、注意しないとバランスを崩しそうになります。
平衡感覚はほとんど失われており、常に体が左に引っ張られる感覚があります。
無意識に歩いていると、実際に左へ左へと寄っていきます。
外出は一人でも可能ですが、必ず杖を使います。
杖は歩行の補助だけでなく、心理的な安心感としても大きな支えになっています。
道路の横断で気をつけていること
車の往来がある道路では、横断歩道のない場所を横切ることは絶対にしません。
また、信号機のない横断歩道も、できるだけ渡らないようにしています。
信号があっても、渡っている途中で青信号の点滅になり、渡りきれないこともあります。
横断歩道の途中に取り残されるのは避けたいです。
そのため、目の前の信号が青でも一度見送り、次の青信号を待つことを基本にしています。
残り時間が表示される信号は、渡りきれるか判断しやすく、安心感があります。
万が一の事故回避について
車の往来が激しい道路では、歩道を歩いていても常に恐怖を感じています。
万が一、車が自分に向かって突っ込んでくる状況があっても、とっさに走って避けることはできません。
この点についてはどうしようもないため、少しでも早く危険を察知できるよう注意を払っています。
車の進行方向と同じ方向に歩く場合、後ろを気にし続けるのも危険であり、完全な対策は難しいのが現実です。
ガードレールで歩道と車道が分離されている道路は比較的安心ですが、そのような道路は車の往来が激しい傾向があります。
駅のホームでの怖さ
ホームの左端を歩くことは、左に体が引っ張られる感覚があるため、転落の恐怖を感じます。
実際に落ちたことはありませんが、そのイメージが頭をよぎります。
そのため、できる限りホームの中央を歩くようにしています。
電車の待機列がホームいっぱいに広がっていることがあります。
そのような場合は無理に進まず、電車到着後に人の流れが落ち着くのを待つようにしています。
階段の昇り降りと手すりの重要性
階段の昇り降りには手すりが不可欠です。
上下階への移動が必要な場合は、まずエスカレーターを探します。
エスカレーターがない場合に限り、慎重に階段を利用します。
エレベーターは、より必要としている方が優先と考えているため、基本的には使わないようにしています。
ただし、複数階の移動など負担が大きい場合には、エレベーターを利用することもあります。
階段の手すりは、できれば左側にあると助かります。
右手で杖を持っているため、左側通行のほうが安定して移動できるためです。
エスカレーターのスピードと歩行問題
エスカレーターは設備によって速度に差があり、速いものは乗るタイミングが難しく感じます。
下りでは転げ落ちることを意識してしまい、足を出すタイミングが合いません。
安全性の観点から、もう少し配慮があってもよいのではないかと感じます。
また、エスカレーター上を歩行する人は依然として多く、接触されて怖い思いをしたこともあります。
私自身も健常だった頃に歩行したこともあり、今になって反省しています。
歩行禁止の定着は難しいと感じていますが、運用での工夫はあると思います。
例えば、大きな駅では同じ方向のエスカレーターが並んで設置されている場合があります。
そのような場所では、片側を立ち止まり専用、もう片側を歩行できるレーンとする運用も考えられます。
手すりのない階段での出来事
先日、旧友との集まりでレストランを訪れました。
その店舗は地下一階にあり、階段しかなく、さらに手すりも設置されていませんでした。
手すりのない階段は転倒リスクが高く、降りることをためらっていました。
そのとき、入店しようとしていた他のお客さんが手を貸してくださり、無事に降りることができました。
このような親切には、感謝の気持ちしかありません。
細い橋や飛び石での脚のすくみ
地面に幅10センチの線があれば、多くの人は問題なく歩けると思います。
しかし、それが高所にある橋であれば、足がすくむ感覚を覚えることがあります。
私の場合、この恐怖を感じる幅が10センチではなく、50センチ程度に広がります。
公園の池にある細い橋などでは、落ちることを想像してしまい、足がすくんでしまいます。
その結果、渡ろうとすると余計にふらつき、落ちるリスクが高まるという悪循環になります。
また、飛び石のように石を渡って進む場所でも同様で、足がすくんでしまいます。
そのような場所はできるだけ避けますが、通らなければ目的地に行けない場合は判断に悩みます。
まとめ
ワレンベルグ症候群の後遺症による歩行障害は、日常生活のさまざまな場面に影響を及ぼします。
一見すると何気ない場面でも、私にとっては慎重な判断が必要になります。
それでも、周囲の方の配慮やバリアフリー環境に支えられ、外出を続けることができています。
その支えに対する感謝の気持ちを、これからも大切にしていきたいと思います。


