発症後の入院生活

SCUに戻り再び絶対安静状態。
ベッドの背を起こすことも、ましてやトイレに行くことも許されない。
点滴が次々と増え、1本の点滴棒が点滴だらけ。
最終的には点滴は7~8種類に。


母、兄が心配して実家(大阪)から新幹線で駆けつけてくれた。
母はくも膜下出血、兄は交通事故による脊髄損傷で、2人ともリハビリの経験者。
そんな2人が「リハビリすれば、なんとかなるよ」と、ある意味心強い言葉を残して帰って行った。

発症直後は食事はとらずに点滴だけで過ごした。
発症4日目から食事が始まった。
と言っても嚥下障害のため経管栄養(流動食の注入)となる。
鼻からチューブを入れた。
入れる時はチューブが鼻の粘膜を擦って痛い。
チューブを入れて3日間ぐらいはシャックリが止まらない。
脳梗塞になるとシャックリが出やすくなるとのこと。
経管栄養は白いドロっとした液体。
直接、胃に入るため味を感じることはない。
しかし、胃の調子が悪いのか、栄養が喉まで上がってくることがある。
胃酸と混ざってて、とてもまずい。
嚥下障害は唾液さえ飲み込むことができない。
昼夜問わず睡眠中でも目が覚めて、唾液や痰を吐き出さなければならない。

点滴をたくさん入れているため、尿もたくさん出る。
尿器(しびん)が用意された。
1時間ぐらい尿器で頑張ってみるが、「チョロ」、「チョロ」っとしか出ない。
いったん出始めれば出し切れるかと思ったが無理だった。
尿道に管を入れるのは、痛いと聞いていたため避けたかった。
だが諦めるしかない。
入れる時は「息を吐いて」と掛け声がかかる。
言われた通りにしながら、なんとか痛みを我慢して管を入れた。
管を入れれば尿は意識することなく勝手に排出される。

経管栄養をとるようになってからも便通がない。
ベッドで寝てばかりで、運動していないことが原因かもしれない。
自然に便通が来るのを待ちたかったが、4日過ぎたため下剤を入れた。
これも諦めるしかない。
もちろん便通もベッドの上。

体は看護師さんが蒸しタオルで拭いてくれる。
ベッドの上でシャンプーも行ってくれる。
頭の下に紙おむつを敷いて、シャンプーしたのちボトルに入ったお湯で頭を流す。
看護師さんが私の頭を持ち上げて、頭の後ろを洗ってくれる。
女性の看護師さんでは結構な重労働だと思う。
とても気持ちが良い。
すべてそうだが、看護師さんたちはよくやってくれる。
感謝、ホントに感謝。