理学療法のリハビリも最終段階に達し、仕事の復帰に向けて公共交通の確認を行うこととなった。
理学療法士が同行し、公共交通を実際に乗ってみて利用に問題がないかを確認する。
昨日、とても冷え込んだ日ではあったが実施した。
現在の歩くレベルは、よちよち歩きを過ぎた子供と同じぐらいと感じる。
不安定さが残っておりバランスを崩す場合がある。
意識しないと足の間が開くワイドスタンスになってしまう。
でも入院時は車いすで来た私が、今は杖もなく歩いている。
病院の中にいるのと違って、外は様々な障壁がある。
段差や坂、水はけのための道路の端のちょっとした勾配でさえ、この体では歩きづらい。
公共交通機関の利用でも、予測もつかない障壁があるかもしれない。
それを確認することが、今回の目的である。
温かい服装に着替えて出発。
病院の近くからバスに乗って電車の駅に向かう。
手摺をしっかり握って、バスに乗り込む。
バスの段差をクリアー。
スマフォをポケットから取り出してSuicaのタッチ、これもクリアー。
駅に到着。
改札を抜けてホームに上がる。
エスカレーターの利用。
中々タイミングがつかめずに乗れないケースがあるらしいがクリアー。
電車に乗る。
席は空いていたが、あえてドアの近くに立ってみる。
3駅分の短い旅。
降車駅に到着。
今度は下りのエスカレーターに挑戦。
エスカレーターは上りより下りの方が恐怖感があり難しいらしいがクリアー。
改札を出る。
双方向の改札(向こうからも入ってくる)だったので、ちょっとまごつく。
素早い方向転換はやはり苦手だ。
駅の周りを少し歩く。
人とすれ違う時にぶつからないか、周囲に注意ができるかを確認。
朝の猛烈ラッシュ時ではないため、特に問題はない。
帰りの電車に乗るためにホームに向かう。
帰りの電車。
立ってつり革をつかまらずに乗っていられるか試してみる。
クリアーできたが、長時間は体力的に不安を感じる。
無事に病院に戻る。
体力的な面を除けば、特に問題を感じることはなかった。
朝の猛烈ラッシュは、時間をずらすなどの若干の工夫は必要かもしれない。
途中に仮設のアイス・スケートリンクが見えた。
学生の頃は良くやったのを思い出した。
こんな体になったので、もうやれない(やらない)と思うと少し寂しかった。
スケートが得意だったわけではないし、趣味だったわけでもない。
凄く練習すれば、これからでもスケートをすることはできると思うが、そこまでやりたいわけではない。
でも、そこまでしなくてもスケートができた頃が懐かしくて、だから少し寂しい。