ここのところ寝る前や早朝に尿道が痛い。
先日の尿管結石の時とは異なる痛みである。
尿道の痛みは鈍痛で激痛ではない。
ナースコールを押すかどうか迷う微妙な痛さだ。
尿道の痛みの件は、すぐに医師に相談した。
尿検査もおこなった。
結果は赤血球は少量出ているが、白血球は出ていない。
なので炎症を起こしているとは考えにくく、抗生剤を飲む必要もない。
先日まで痛かった尿管結石は、結石が尿管にないことがレントゲンで確認できている。
結石が体外に排出される瞬間は痛むが、尿管の時のような激痛ではないとのこと。
尿道の痛みの原因がハッキリしない。
朝、と言っても3時なので深夜だが、ふたたび尿道の痛みで目が覚めた。
私の尿路系の病気は眠っている時に痛くなり厄介である。
尿道の痛みは「ツーン」とした痛みだ。
しばらく様子をみたが、散々迷ったあげく結局ナースコールを押した。
尿管結石の時と同じく、座薬の鎮痛剤を使った。
1時間程して痛みも消え、残り2時間ぐらいだが眠ることもできた。
朝は普通に起きて、午前のリハビリも普段通り終えた。
トイレに行きたくなったので、トイレに座った。
小便を出した。
ふと股の間から便器をのぞいた。
水が溜まっているところに、何かが落ちている。
小さくて黒いゴミのような物が落ちている。
「大」はしていない。
そのまま流そうとしたが「ちょっと待てよ、確認、確認」と思い、看護師さんを呼んだ。
看護師さんが紙コップを切り取り、柄を付けて「お玉」みたいな物を作ってくれた。
ゴミをすくってみると、赤茶けた色で石のように硬かった。
「これは結石だね」
ついに結石が出たか!
看護師さんも自分のことのように喜んでくれた。
これで尿道の痛みもなくなれば最高である。
「待て、待て、喜ぶのは一晩明けてから」と自分に言い聞かせた。
一晩明けた。
尿道の痛みが発生しなかった。
と言うことは、ここのところの尿道の痛みは結石が原因だったということになる。
結石が尿道に留まって悪さしていたのか。
考えると、ちょっと怖い。
とにかく、結石が出てよかった、よかった。
これで本当に安心である。
考えようによっては、結石が入院中に決着ついたのは幸いかもしれない。