痛みの10段階

入院中に何回かつらい痛みに襲われた。
看護師さんや医師に「今の痛みは10段階で言うといくつ?」と聞かれた。
痛みを定量的に表す事ができれば、医師も判断をつけやすいだろう。


この質問、答える側は困る。
痛みの尺度がないからだ。
私は脳の動脈解離で入院した。
この病気は激しい頭痛が発生する。
入院したときも、激しい頭痛があったから救急車を呼んだ。
だから「今の痛みは10段階で言うといくつ?」と聞かれれば、「救急車を呼んだときを10とするなら、今は×ぐらい」と答えていた。

入院してから、半月程度はずっと頭痛があった。
その間、鎮痛剤の投与が続いた。
鎮痛剤が切れて、鎮痛剤を再び投与してもらうたびに、この痛みの10段階の質問が行われる。
ある日、いつものように答えると医師が「もっと痛いのがあるんだよね」と言った。
「くも膜下出血はもっと痛くて、気絶するぐらい痛いんだよ」
「おい、おい、気絶したら痛みが分からないだろう」とツッコミを入れたくなったが、そこは我慢してしまった(頭痛の最中だったので)。
頭痛の中ではくも膜下出血が一番痛いらしい。
そうなると、私が経験した動脈解離の痛みは10段階で9となる。

動脈解離の頭痛も我慢できないけど、入院中には別の激しい痛みも経験した。
三大疼痛のひとつと言われる「尿管結石」である。
動脈解離の頭痛とは痛みの種類が違うが、これも耐え難い痛みだ。
しかし、私の尿管結石は痛みが少ない方だったと思う。
動脈解離の痛みを9とするなら、尿管結石の痛みは8ぐらいだったからだ。
それにしても段階8~9の痛みを立て続けに経験することはなかなかないと思う。

こうなると10段階の痛みを定義しているものを見てみたい。
痛みの10段階は入院系ブログのネタとしてメジャーだから、看護師さんや医師からはよく質問されるのだろう。

段階1 痛さとして認識できるが無視できる痛み

こんな感じで始まって、当然最後は

段階10 痛すぎて気絶するような痛み

で終わる。
もちろん「○×学会認定」とかのお墨付きが望ましい。
だがインターネットを探してみたがそれらしいのが見つからない。
どうやら痛みの10段階は、期待しているような定義で正式なものは存在しないようだ。
唯一、個人で定義されたものを見つけた。
「痛みレベルの10段階評価法 カツヤ方式」とかでググると見つかると思う。
こちらは私のイメージしたものとピッタリである。

結局、正式な尺度がないとするなら、看護師さんや医師は答えから何を判断するのだろうか?
「昨日が6で今日は5だから、治まりつつあるのだろう」
この程度の判断は可能と思われるが…… ちょっと謎である。