磁気刺激治療(その後)

先日、嚥下障害回復の手術の件で浜松の病院に行った。
その際、手術を行わないで回復する可能性について話をした。
医師が言うには「この時期(発症からの経過時間)にこのような症状が残っている場合、リハビリだけで症状が改善することは薄い」とのことである。


もう手術しか残っていない。
自分でも「そうかな」とは思っていたが、医師からハッキリ言われるとショックである。
おかけで日頃のリハビリのモチベーションが下がってしまった。

さて問題は磁気刺激治療の方である。
磁気刺激治療も2回受けたが、効果を自覚する程には至っていない。
磁気刺激治療は根本的な治療と言うよりは、リハビリの効果を加速させるような方法である。
私のようにリハビリによる改善があまり期待できない場合、磁気刺激治療が効果があるのか疑問が湧く。
磁気刺激治療は入院しながらの集中治療が必要である。
浜松に行く前は、磁気刺激治療での入院も覚悟していた。
しかし浜松に行ってからは手術に対する思いが強くなったので、磁気刺激治療に迷いが出てきた。

三回目の磁気刺激治療を受けに病院に行った。
前回と同じように、治療の結果について質問があった。
治療直後の食事で、効果を自覚する程には至ってないことを伝えた。
磁気刺激治療の効果は、治療を受けた直後の2~3時間が最も高い。
それから少しずつ効果が無くなり元の状態に近づくが、少しだけ効果が残る。
この積み上げにより、効果を上げていく治療方法らしい。
なので、直後に治療の効果を感じない場合は、治療を続けても改善していく期待が薄い。
もともとワレンベルグ症候群による嚥下障害の場合は効果があまり期待できないことは、始めに説明を受けている。
もし医師が「実験的にでも治療を続けてみたい」ようなことを考えているのであれば、「それもありかな」と心の中で思っていたが、それも感じない。
医師と話し合って、結局は磁気刺激治療を終了することにした。
少しは期待していたのだが残念である。

誤解をまねかないように付け加えておきたい。
嚥下障害に対する磁気刺激治療はまだ研究段階である。
全てに効果が薄いわけではなく、効果がある方もいらっしゃれば、私のような効果がない場合もある。
比較的、リスクや治療の苦しみが少ない方法なので、嚥下障害で苦しまれている方は試されてみるのも良いのではと思う。

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