誤嚥性肺炎

私のような嚥下障害を持っている人間が、最も注意しなければならないのが誤嚥性肺炎である。
誤嚥性肺炎は、食物を飲み込む際に誤って食物が気管に入ってしまい(誤嚥)、それが原因で肺炎を起こしてしまうことである。
肺炎は死亡する可能性もある病気であり、注意しなければならない。
先日、嚥下障害の手術の件で浜松に行った際、医師から誤嚥性肺炎で少し怖い話を聞いたのでご紹介する。


脳梗塞から嚥下障害を発症すると、誤嚥による反射が鈍ったり、あるいはまったく反射がないケースがある。
この場合、気管に異物が入ったことを本人が気づかないので、知らぬ間に肺炎になっているようなことが起きる。
私は幸いなことに、気管に食物が入れば激しくむせる。
誤嚥による反射が問題のない証拠である。
私自身では肺炎になる可能性はほとんどないと思っていた。

浜松の医師から「誤嚥の反射は繰り返されると慣れてしまうこともある」と聞かされた。
つまり、誤嚥の反射がある私でも誤嚥を繰り返すうちに慣れてしまい、誤嚥したことに気づかなくなってしまうと言うのである。
今でも週に数回は誤嚥でむせる。
大変に苦しい思いをするのだが、これも肺を守るための防衛本能と思って頑張って吐き出す。
これが無くなってしまっては、吐き出すことをしなくなるということだ。

この話を聞いて、たとえ今の食事レベルで我慢できたとしても、常に肺炎に注意をはらいながら生活しなければならないことを理解した。
少しでも熱が上がれば、肺炎を疑い血液検査やレントゲンを受けなければならない。
そんなビクビクしながらの生活は避けたい。
抜本的に嚥下障害を改善するしかない。
もう手術しか残っていないのかと…

誤嚥は食事以外でも発生する。
嚥下障害のため、唾液すら飲み込むのが難しい。
必然的に口の中に唾液を溜めることが多くなる。
溜めた唾液が不意に気管に入ってむせる場合がある。
唾液による誤嚥は、睡眠中でも発生する。
現状では誤嚥を完全に防ぐことは難しいので、肺炎を予防するために口の中を清潔にするしかない。
肺炎は避けたいので、歯磨きや口をゆすぐ回数が増えた。

2件のコメントがあります

  1. さかどくん さん

    私もたまにむせます。
    大体、液体のときですね。
    そして、鼻から唾液が出ます。

    1. のすけパパ

      液体は難しいですね。
      ビールをゴクゴク飲める時に戻りたいです。

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