老後のこととか

四十代後半、いつでも始められると油断してやらなかったことを、そろそろ始めないとまずい年齢である。
自分の能力や限界も十二分に認識している。
十代や二十代の夢多き年ごろとは違う。
「老後をどう過ごそうか」を、そろそろ考える時期でもある。


食べるのが好きである。
同時に料理を作るのも好きである。
味見をして調味料の何が足らないかがピンとくるタイプであった。
自分で言うのもなんだが料理は得意だ。
肉系の男っぽい料理も得意だが、煮物系も得意だ。
最近はパスタに凝っていた。
パスタは色々な広がり(味付けや具材)があって、応用が効いて面白い。
パスタの茹で方だけでも拘りがあった。

今はIT関係の仕事している。
(厳密には自宅療養中だけど。)
いつかは飲食店をやろうと、ずっと思っていた。
自分が料理を作って、妻が給仕する小さなお店である。

沖縄が好きだ。
海が好きなのも理由だけど、沖縄のゆったりとした時間の流れや文化が好きだ。
もう何十回も沖縄に行った。
いずれは沖縄に永住する気で、下見をしている気分だった。

沖縄で飲食店をする。
海沿いの小さなカフェ。
ランチ時に軽い食事を出す(もちろんパスタ)。
夕方には店を閉めて、自分は海を眺めながらビールを飲む。
そんな第二の人生(老後)を考えていた。
子供が大学に行ってくれれば、今の仕事を辞めて沖縄に引っ越すことを真剣に考えていた。

病気になって、第二の人生は考え直す必要が出てきた。
利き手が温痛覚障害の私に、火を扱うのは避けるべきかもしれない。
日差しが強いのも注意しなければならない。
嚥下障害もどうなるか分からない。
ちょっと飲食店をするのは無謀なのかと(さらに沖縄では)。
絶対に無理だとは思わないけど…

病気になったけれど、それを悲観ばかりしていても仕方がない。
本当は元気であるのが一番なことなのだけど、この体でも出来る老後の夢を見つけたい。
妻と二人で、笑いながら暮らしている老後を願う。

4件のコメントがあります

  1. 沙羅 さん

    はじめまして。
    沖縄は夏以外は素晴らしい。
    秋になるととっくりきわたの濃桃色の花で町が埋まるようだし。素敵な夢ですね。
    来春から介護保険要支援の方のサービス提供方法が変わり、指定基準が緩和されデイサービスやカフェなどの地域密着型の居場所が行政支援を受けられるようになります。
    ブログ拝読して、あなたのような前向きな方が新しいサービスに参入してくださったら地域の『元気』な高齢の方は幸せだろうな、と勝手なことを考えました。

    1. のすけパパ

      この体になったからこそ分かることもあるので、なにか社会に恩返しできればと
      まだ漠然とですが考えはじめたところでした。
      恩返しのヒントをいただいた気がします。

  2. さかどくん さん

    嚥下障害をなんとか良くしないといけませんね。
    私の仕事は生涯現役のような職業だったのですが、予定がくるいました…。
    一応、休業中といってますが…。

    1. のすけパパ

      そうですね。嚥下障害が最大の問題ですね。
      行動範囲が狭められてしまいます。
      そう簡単にはこれからの人生の予定は立ちませんが、
      じっくりと考え直すしかないでよね。

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