視床痛と薬の飲めない体

脳卒中では「視床痛」と言う耐え難い痛みが発生することがある。
視床痛は脳卒中の発症から時間がたってから現れる場合が多い。
現れ始める時間は個人差があるが、発症してから数か月ぐらいが多いようだ。
私も発症してから三か月ぐらいで痛みを感じるようになった。


私の場合は、強い痛みは顔面の左側に集中している。
幸いなことに手足に痛みは発生していない。
(火照り感や冷感などの別の嫌な感覚はある。)
顔面の痛みは持続的に発生するのではなく、電気がピリっと走るような瞬間的な痛みだ。
顔の皮膚だけでなく、目に痛みを感じる場合もある。
まるで眼球を針で刺されたような感じである。
視床痛の原因は脳の中で発生している。

脳梗塞によって、脳と体をつなぐ神経の一部が切断された。
神経の切断によって、脳が別の信号を痛みとして誤認するらしい。

視床痛が厄介なところは、耐え難い程に痛みが激しい場合があることと、特効薬がないことである。
脳が痛みとして感じ取っているため、一般的な鎮痛剤が効かない。
効くと言われている薬がいくつかあるのだが、試してみないとどれが効くか分からない。
なかなか効かない可能性もあるし、強い副作用が発生する薬もある。

視床痛の薬は今までも医師にすすめられたことがある。
自分に合う薬を探すのに時間がかかるため、早めに試すことをすすめられた。
しかし、私は嚥下障害のため薬も簡単には飲めない。
何かの食物に混ぜて飲むしかない。
薬を飲むだけでも一苦労である。
だから痛くて寝られないなどの、どうしても我慢できない状況になるまでは薬は避けようと思っていた。

発症して一年が過ぎたが、最近になって痛みの発生頻度が多くなった。
まだなんとか我慢できるが、かなりつらい時もある。
今まで避けてきたが、いよいよ視床痛の薬を試してみようかと考え始めている。
来週は嚥下障害改善の手術を受ける。
嚥下が良くなれば、次は視床痛の薬を試すことになるかもしれない。

私の場合、視床痛は精神状態との関係が強いように思う。
イライラしたり不安になったりと、ストレスを感じると視床痛の発生頻度が増える。
気分をリラックスさせることが、一番の特効薬なのかもしれない。
ストレスを感じやすいのは性格的なことが多分に影響している。
「ストレスを感じない性格であれば、この病気自体にならなかったのでは」と思ったりもする。

4件のコメントがあります

  1. さかどくん さん

    おはようございます。
    「幻肢痛」みたいなものですか。脳てやつは全く困ったものですね。
    手術後、何が食べたいですか(^^)。
    ブログはどうされる予定ですか?
    私はプラビックスを飲んでいます。
    目の手術をしましたが止めませんでしたね。
    べつに出血が無かったようなのでいいのですかね。

    1. のすけパパ

      私も視床痛を説明するときに「幻肢痛」の話をします。
      ほんと困ったものです。
      ブログはしばらくお休みしますが、病院から再開します。
      ノートPCも持ち込む予定です。
      手術とかで薬をいつから止めるかは病院や医師によって違うみたいですね。

  2. チャキ さん

    自分も主に顔面の左側に視床痛が表れています。
    症状はのすけパパさまとかなり似ています。
    ただ自分は体の左半身にも出てます。
    最初は顔だけだったんですけど・・・。
    ただ体のほうは顔に比べれば症状は酷くはないです。
    でもチクチクするのはやっぱり不快ですね。
    今のところ医者からはなるべくなら薬は飲まない方がいいということで、薬は飲んでいないですがあんまり酷くなるようなら考えます。
    とりあえず薬以外の鍼治療なんかを今は試してみようかと思っています。

    1. のすけパパ

      視床痛は状態が変化しますね~。
      私もこれ以上場所が増えないかヒヤヒヤしています。
      薬は我慢できるなら飲まない方が良いと私も思います。
      何かしらの副作用はあると思いますから。

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