来週、手術

嚥下障害改善の手術がいよいよ来週と迫ってきた。
正直、手術が怖い。
喉を手術するのだが、3~4時間もかかる結構な手術である。
手術を受けるのは初めてだし、もちろん全身麻酔も初めてである。


手術は二つの内容を行う。
一つ目は「左咽頭弁形成術」。
食物を飲み込むときに鼻の奥の弁が閉まるのだが、この弁がまひして閉まらない。
まひは左側に発生していて、閉まらない左側を手術によって縫い合わす。

二つ目は「経口腔的輪状咽頭筋切除術」。
こちらは食物を飲み込むときに食道の入り口が開くのだが、ここもまひして開かない。
入り口の筋肉を切って開きっぱなしにする。

以前はこの手術は首を切開して行われた。
最近は開けた口から手術ができるようになった。
私の場合も口からの手術で行う。首を切開する必要がないので、体への負担はかなり軽減されたらしい。
手術中は口に金属の棒を差し込んで行う。
かなり太さのある棒らしく、差し込んでいると前歯に圧力がかかり、手術が終わっても前歯がぐらつくことがあると聞かされた。
手術中の自分の状態は分からないが、あまり想像したくない姿だと思う。

変な言い方かもしれないが、手術を受けなければ命が危ないのなら諦めもつく。
今より普通の食事ができるように改善することが目的であり、この手術を受けなくても余命が宣告されるわけでもない。
手術自体の危険性がすごい高いわけでもないが、4時間もかかるので簡単な手術とも言えない。
今どきは手術に対するリスク説明はしつこいぐらいに聞かされるが、リスクは確率であって「絶対ない」とは言えない。
喉の奥を切るために感染症のリスクはつきまとう。
確率は低いが重篤な状態になる可能性もある。
そもそも私のような脳幹梗塞で嚥下障害が発生するのは30%ぐらいらしい。
さらに嚥下障害が改善せずに残ってしまうのは、その内の10%ぐらい。
つまり脳幹梗塞の数%が私のような重い嚥下障害になる。
こんな確率の低い症状を引き当ててしまったので、「確率は低いリスク」と言われてもまったく安心できない。

覚悟を決めたのでグタグタと言うつもりはないが、でもやはり手術は怖い。
術後は出血も続くので、しばらくは口から血をはき出し続ける。
口の中の手術は、この点も嫌な所ではある。

お茶やジュースをゴクゴク飲まなくなって1年。
ラーメンやそばなどの麺類を食べなくなって1年。
ハンバーガーを頬張らなくなって1年。
牛丼をかき込まなくなって1年。
アルコールを飲まなくなって1年。
手術によって元気な頃のどこまで回復できるか分からないが、これらの一つぐらいはできるようになっていることを願う。
アルコールはこのままやめてしまう気がするが……

4件のコメントがあります

  1. Zes さん

    手術頑張ってください。
    早く通常の食事ができるようになると良いですね。
    良くなったら何を一番に食べたいか目標を持って挑むと治りも早いかも(*^^*) プラス思考です(*^^*)
    私も上手く飲まないと鼻から出てきますが(汗w だいぶコツを掴んだので最近は大丈夫になりました。
    誤嚥は顔を正面にして飲まないと必ず咳き込みますがこれも正誤嚥肺炎面にする癖がついたので慣れました(*^^*)
    手術は不安でしょうが、とにかくプラス思考で頑張ってください。

    1. のすけパパ

      ありがとうございます。
      きっと良い報告ができると信じています。

  2. チャキ さん

    大変な手術のようですが、手術が成功して好きなものが食べれるようになるのを心から祈っています。
    自分も酒は飲まなくなりました。
    発症以来なんとなく怖く感じられて飲んでいません。
    医者からもなるべくなら飲まないほうがいいとのことでしたので・・・。

    1. のすけパパ

      ありがとうございます。
      自分も色々な意味で怖くてお酒に興味が湧きません。
      手術が凄く成功したら、一回ぐらいはビールを飲んでみたいですが……

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