あ~あ、言ってしまった

嚥下が改善することを目的に手術を受け、現在もそのリハビリのために入院している。
食事すること自体が術後のリハビリなので、食事以外は時間を持て余す。
病院なのでベッドの上での生活となり、運動不足にもなる。
入院前に医師とも相談していて、入院中に理学療法のリハビリも受けることにした。


日常はつえを使って歩いている。
多少の早歩きもできるようになったが、スタスタ歩けるわけでもない。
手すりのない階段は恐怖感もあり苦労する。
歩行は完全ではない。
今より歩行が改善するなら、リハビリを受けたい積極的な気持ちもある。

だから理学療法のリハビリを受けることにした。
あまりお金のことは書きたくない。
すぐに「お金を払っている側がそんなに偉いのか」的なことを言われる。
でも、あえて書いてみる。
脳梗塞のリハビリは、一単位20分で2,450円。
「健康保険があるので負担するのはその内の3割」とかはどうでもよい。
その保険料は今まで自分で払ってきているのだから。
(保険料は会社が半分負担しているなんて突っ込みも無用。認識しているので。)
別に2,450円がケタ外れに高いと思っているわけではない。
でも決して安い金額でもないと思う。
言いたいのは、セラピストは20分2,450円の仕事をしている自覚をして欲しいこと。
患者側が2450円を払う価値が十分にあると思える仕事をして欲しい。

今回の理学療法の担当セラピストは、どうもその自覚が薄いように思う。
前にも書いたが、指示に説明がない。
いつも決まったパターンの運動をやるだけ。
「では継ぎ足歩行を行いましょう」
「次は後ろ歩きを行いましょう」
淡々と指示を出すだけ。
時間どおりにリハビリ室に行っているのに時間になっても開始しない。
二単位の終わりの15分はエアロバイクでの筋トレ。

こんな状況が二週間過ぎようとしたので、ついに口から出てしまった。
「でっ?、今の動きで何が分かりましたか?」
「どこが悪いところですか?」
「それを改善するために、何をすれば良いと思いますか?」
「指示した動作の意味をちゃんと説明してもらえませんか」
「筋トレ(エアロバイク)だったら自主トレで行いますから、リハビリの時間内は指導を中心に行ってもらえませんか」
ストレスがちょっとたまっていたのか、一気にまくし立ててしまった。
セラピストも少し困った顔をしていたが、終わりの時間も近づいていたので今日はそのまま終わった。

「あ~あ、言ってしまった」

病室に戻ってから、一方的に言い過ぎたかもしれないと反省した。
担当を変えてもらうように病院に伝えるか悩みながら、その日を過ごすはめになった。

4件のコメントがあります

  1. 通りすがり さん

    あー、その気持ちわかります。
    自分も似たような体験ありました。
    のらりくらりのセラピストとやりあいましたw
    しかし、リハビリは本人が納得した上で、モチベーションを上げる訓練がないと意味ないと切実に思いますよ。
    自分の場合はどこが悪くて何故フラつくのか原因をはっきりさせてもらいその部位の強化。
    納得いくまで平行棒歩行訓練を自主連させてもらい、結果、回復・退院を一か月早めましたからね。
    セラピストも複数の患者を診るのでどうしても機械的な仕事しがちになるのは仕方ないんですけど、こちらとしてはそんなこと関係ないんで、一人一人きめ細かい訓練を要求するのは間違ってはいないですよ。
    それだけ言われるってことは本人のやる気が強いってことですから、それに対しそのPTがどんな対応するかですね・・・

    1. のすけパパ

      リハビリは本人のモチベーションがないとダメだと思います。
      そのモチベーションを上げるのもセラピストの大きな役目だと思います。
      おっしゃる通り、セラピストも病気でほとんど反応ができない方も相手にしなければならないので、仕方のない部分もあると思いますけどね。

  2. さかどくん さん

    こんにちは。
    私も入院中にセラピストに要望を訴えてみましたが、主治医の指示のみを受ける。と言われまして諦めました…。
    担当も医師の指示がなければ替えられないと…。
    医師に意見を言ってみてもねぇ…。
    うるさい患者。と思われるとねぇ…。、

    1. のすけパパ

      それはひどい話ですね。
      そうなんです。医師に言うにはリスクを感じます。
      こっちが弱者の関係になっていますよね。

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