手術から二か月

嚥下障害改善の手術を受けてから二か月が過ぎました。
術前より食べられる(飲み込める)ものの幅は、間違いなく広がりました。
ただ手術はメリットだけではありません。
デメリットもあります。
今日はデメリットを中心に書いていきたいと思います。


私は二種類の手術を同時に受けました。
「左咽頭弁形成術」という、鼻の奥にある弁の部分を狭くするものと、
「経口腔的輪状咽頭筋切除術」という、食道入り口の筋肉を取り去るもの。
それぞれにデメリットが出ています。

  • 鼻声になる、しゃべりにくい

左咽頭弁形成術によって、のどの上部の鼻とつながっている部分を狭くしました。
ここに唾液の膜が張る感じがします。
唾液はもともと粘度が高いため、唾液が膜になって穴をふさいでしまう性質があります。
正常な人よりも鼻への穴を狭くしたため、膜が張りやすくなったのではと思います。
ここがふさがれるために空気が流れず鼻声になってしまい、鼻の奥に唾液が付着している感じがしてしゃべりにくいです。
唾液がまだ飲み込めないので、唾液が飲み込めるようになればこれも改善するかもしれません。

  • 鼻が勢い良くかめない

鼻から息を勢い良く出そうとすると、鼻の奥が閉じたような感じになり空気が出ません。
これも左咽頭弁形成術の影響と思います。
普段、息をするのは問題ありません。
鼻をかむような、息を勢い良く出す場合だけ問題がでます。
手術により人工的に弁を作っているので、この弁が意図しないで閉まってしまうものと思います。

  • 食後にすぐ下をむけない

経口腔的輪状咽頭筋切除術によって、食道の入り口の筋肉を取ってしまったため、胃からの逆流を防止できません。
食後に次のようなことをすると、胃液が逆流してきます。

  1. 横になる(寝る)こと
  2. 立って歯磨きしていて、口をゆすぐ際に水が跳ねないように前かがみになること
  3. 椅子に座ってシャンプーしていて、シャワーで流すときに頭を前に下げること
  4. 椅子に座ったまま、床の物を取ろうとすること

要するに、口が胃と同じ高さか、それより低くなることが駄目です。
食後3時間ぐらいすぎれば、胃の中も空っぽになり大丈夫なようです。

  • 食道に空気が入る

食道の入り口がゆるいため、食道に簡単に空気が入ります。
人は姿勢によって食道の内部が負圧になってしまうことがあるようです。
普通なら食道の入り口は閉まっているので簡単には空気が入らないと思いますが、私の場合は入り口がゆるいので簡単に入ってしまいます。
空気が入るとゲップをする前のような不快感があります。

いくつかは術前説明で聞いていたこともありますが、聞いていなかったものもあります。
今後のリハビリにより、飲み込みの状態はもっと良くなる可能性が残っています。
なので現時点でメリットとデメリットを「てんびん」にかけることはできません。
これで唾液や水分が飲めるようになれば、デメリットは小さく感じると思うのですが。

2件のコメントがあります

  1. カオル さん

    去年のクリスマスからワレンベルグを発症しました。
    リハビリステーション転院したところです 参考にさせていただいています

    1. のすけパパ

      参考になれば幸いです。
      リハビリがんばってください。

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