脳卒中のリハビリでは「六か月の壁」とよく言います。
発症直後は動かなかった体の部位が、リハビリによってどんどん動くようになります。
結構リハビリの効果は劇的で、このまま行けば「発症前とほとんど変わらない状態まで回復するのでは」と思ったりします。
しかし、実際は回復のスピードが遅くなり、発症から半年ぐらい過ぎると回復をあまり感じなくなります。
これが「六か月の壁」です。
私の嚥下障害もリハビリだけでは回復に限界を感じたので、手術に踏み切ったのはブログに書いてきたとおりです。
手術の効果はもちろんありましたが、今でも健康な頃とは程遠い状況で、他に改善する方法はないかと日々考えています。
一度試してみたい治療方法がありました。
「鍼治療」です。
私は東洋医学を否定するタイプではありません。
漢方もわりと好んで使用します。
しかし「鍼治療」は今まで受けたことはありません。
子供の頃、両親が受けているのを一度だけ見た記憶があります。
STのセラピストに相談したところ、嚥下障害に鍼治療を取り入れている大学病院をよくご存じとのことで、紹介していただくことにしました。
鍼治療には少し不安があります。
ワレンベルグ症候群では温痛覚障害で痛みを感じにくくなる場合があります。
私も体の右側が温痛覚障害です。
ワレンベルグ症候群での感覚の障害は、「温度や痛みを感じない」だけではなく、逆に過敏になることもあります。
体の右側は冷感が過敏になっており、冷たさが痛みとなって感じます。
口の中は温度や辛みが過敏になっており、麻婆豆腐やカレーなどが食べられません。
「鍼治療」では鍼を体に刺すわけですから、もし過敏になった神経に当って激痛が走るようなことがあったら怖いと考えてしまいます。
(注射でそのような経験はありませんが…)
でも少しでも嚥下が楽になるのなら、トライしてみたいと思い大学病院の予約を取ることにしました。
「痛かったらどうしよう」などいろいろと考えながら、病院に行く日が来ました。
病院での様子は次回にしたいと思います。
リハビリの「六か月の壁」を私自身は信じているわけではありません。
たしかに回復のスピードが遅くなります。
でも、まったく回復がゼロになっているとは思っていません。
諦めてしまっては終わりです。
リハビリでは諦めないことが、なにより重要だと思います。
はじめまして。
私は片麻痺1年半で、治療に鍼灸を取り入れています。
一般的な鍼治療では痛みはありませんし、あったとしても注射の1/5以下の痛みです。
毛穴に入った時は注射に近いぐらい痛い場合もありますが、痛いと伝えればすぐに抜いてくれます。
私は嚥下障害はほとんどありませんが、構音障害が鍼灸で随分改善しましたし、涎もほとんど出なくなりました。
鍼灸は早ければ5秒、遅くても1ヶ月ではっきりと効果が出ます。
情報ありがとうございます。
こういった経験談は本当に参考になります。
私も効果があればよいのですが……
おはようございます。
私は壁は感じませんでした。強いていうと1ヶ月位でしたか。
リハビリの壁というより、自然回復の終わりだったのでしょうか。
鍼灸も一般の施療というより治療になると中々重いですねぇ。
少しでも症状が改善されるといいですね。
リハビリも効果が見えなくなってくると、モチベーションが下がってしまいます。
でも、きっと長い目で見れば効果があると、諦めないでいます。
のすけパパさんへ
初めまして…
私も2020年7月にワレンベルグと
診断され、日々 後遺症と闘っている
54歳のおっさんです。
私も鍼治療をしようか悩み中で
昔から故意にしてる鍼の先生に
相談中です。
クロちゃんさん
こちらこそ、はじめまして。
ブログにお越しいただきありがとうございます。
鍼治療ですが次の回のブログでも書きましたが、それなりに危険性もあるようです。
脳梗塞に対する認識(知識)と治療経験をお持ちの鍼灸師の方なら、試されるのも良いかと思います。
もし受けられるのであれば、ぜひ結果を教えてください。