鍼治療を目的に新しい病院を訪れましたが、結局は鍼を行わなかったのは前回お伝えしたとおりです。
嚥下障害では、飲み込む際に顔の向きを変えると飲み込みが楽になる場合があります。
私は今まで「顔を右に向けるように」と指導を受けました。
今回の病院では「顔を左に向けるように」と、今までとは逆の指導を受けました。
食道の入り口は丸い形ではなく、中央が狭く左右が広がった形だそうです。
私が医師から説明を受けたことを、上から見た図にするとこんな感じです。
(あくまでも私のイメージです。実際と形とは異なる可能性があります。)
食道の入り口がこんな形なので、飲み込む際に食塊は左右どちらかに片寄って流れます。
私の場合は左側に流れる傾向があります。
これはVF(嚥下造影検査)で正面から撮影を行うとよく分かります。
健康な方でも左右の癖があって、良く流れる方があるとのことです。
顔を左右に向けると、向けた方ののどがつぶれてせばまります。
例えば、顔を右に向けると、右側ののどがせばまります。
顔を右に向けた状態で飲み込みを行うと、右側ののどがせばまっているため、食塊は左側へ寄ろうとします。
さらに私の場合は、顔を右に向けると左側の食道の入り口が自然に開きます。
飲み込む時に顔を右に向けるということで、飲み込みやすく、そして食道の入り口が開いてる方へ食塊を寄せることができます。
ここまでが、今まで行ってきた右を向いて飲み込む方がよい理屈です。
確かに筋が通ってます。
さて、ここからが新しく指導された左を向いて飲み込む方がよい理屈です。
通常、飲み込みの動作の一貫に、のどの奥がしぼむ動きがあります。
飲み込んだ際にのどの奥がしぼむことによって、食塊を食道の入り口に押し込みます。
残念ながら私の場合は、この動作もまひして動きません。
しかし、このしぼむ動作も左右があって、左側はまひしていますが右側は動くようです。
新しい指導では、まだ動く右側を利用しようということです。
顔を左に向けた状態で飲み込みを行います。
そうすると食塊は右に寄ることになります。
のどの奥のしぼむ動作は右側は動きますので、右側ののどをしぼめて食塊を食道に押し込めます。
今までの食道の左側を使った飲み込み方は、食塊を重力で自然に食道へ流していた感じです。
食道の右側を使った方は、食塊を食道に押しこむ飲み込み方で、こちらの方が健康な時の飲み込み方に近くなります。
この飲み込み方が習得できれば、今までは飲み込みにくかったものが飲み込みやすくなる可能性があります。
ただ、のどの筋肉をもっと鍛えなければならないことと、この飲み込みが自然にできるように訓練する必要があります。
手術によって飲み込みはいくらかは改善しました。
ただ自分では満足できるような状態ではありません。
新しい飲み込み方で、もっと改善できればうれしい限りです。
なるほど!!
むせるのはそのせいかも…。
決まって液体の時だし、右側にTVがある。。
顔を上下左右、あごを突き出したり引いたり、自分で最適ポジションを見つけるのが良いと思います。
はじめまして。
今年1月末、ワレンベルグ症候群を発症いた63歳の男です。
後遺症(症状)が、似ています。
飲み込みも、左肩を見つめながら飲み込めば案外とスムーズなきがしています。
これからも、参考にさせていただきますので、よろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくお願いします。
参考になれば、ホント嬉しいです。