二年経過、気持ちの整理

もうすぐ脳梗塞を発症してから二年が経過します。
振り返れば短かったと言えますが、「二年も過ぎてしまったのね」って感じが強いです。
思い起こせば、二年前に急性期病院にかつぎ込まれたときも、台風の直後でした。
先日の台風は大きな被害が出たようですね。
被害に遭われた方には、心からお見舞い申しあげます。
ブログのテーマは「病気になっての気持ちの整理」です。
二年の節目ですので、このテーマに取り組みたいと思います。


大きな病気を発症すると、当然、不安にかられます。
今までは意識しなくてもできていたことが、簡単にはできなくなる不自由さ。
痛みなどの耐え難いほどの苦痛。
再発や他の病気の恐怖。
不安になる要素はいくらでもあります。
先日の台風の時は、住んでいる地域に避難勧告が出ました。
しかし、この体では簡単には避難ができません。
道路が浸水してしまえば、移動することも困難になることは想像ができます。
浸水する前に早く避難するべきなのでしょうが、実際には判断に迷って躊躇していました。

私は生きることを自ら絶とうしたことは、今までありません。
微妙な書き方ですが、未来のことは分からないので「今までありません」としか書きようがありません。
(これからもない自信はありますが…)
でも、一か月に一度ぐらい大きな不安に襲われます。
発症して二年もたつのに、この不安に襲われることは無くなりません。
寝床に入って、不意に襲ってきます。
不安で眠れなくなります。

何か月かに一回は、涙が止まらなくなることもあります。
昔の家族との写真やビデオを見ていると、元気だった頃を思い出して悲しくなります。
先日は昔の上司の送別会が行われたことをFacebookで知りました。
若いころに大変にお世話になった上司で、定年退職でした。
外食ができない私に気を使って、仲間が連絡を控えたのだと思います。
そこに出席して、上司を送り出せなかったのがつらくて、思わず家で泣いてしまいました。

こんなときは、妻の肩を借りて子供のように泣きます。
妻には悪いかもしれないけど、思いっきり泣くことにしています。
自分の気持ちが落ち着くまで、そのままにしてもらいます。
妻はそんな私を察してか、ずっと黙っています。
子供をあやすかのごとく、背中をポンポンとたたいてくれます。

こんな状態ですから、まだまだ「気持ちの整理」なんてできていません。
この二年間、頭のなかを何回もめぐった思いがあります。
恐らく、大きな病気になると、皆さん同じようなことを思われているのではないかと想像します。
そんな思いも吐き出しながら、ブログ上で二年経過後の気持ちの整理を始めて行きます。

9件のコメントがあります

  1. さかどくん さん

    おはようございます。
    私は発症して4年が過ぎました。
    東日本の震災が起こってから約1ヶ月後です。
    私も被災者と同じように仕事を失いました。住処は失いませんでしたが、身体の自由を失いました。
    以後、手の自由=仕事を取り戻そうと努力してきましたが、思うようにいっていません。
    少々、疲れてきました…。

  2. 北斗 さん

    >こんな状態ですから、まだまだ「気持ちの整理」なんてできていません。
    のすけパパさん、いますぐに気持ちの整理は必要なのでしょうか?
    のすけパパさんも発信されているように、大病に合ったのだから・・・ある時は気軽に、、、末永く、、、もしかしたら一生不具合も。
    でも何とか職場にも復帰されて頑張られてるじゃないですか。
    また小生の勝手な推測になりますが、のすけパパさんの職業はIT関連ですね。
    システムを動かすのに、たとえばコロン:を;じゃ、動きませんよね。
    ようは完璧主義に近いお仕事、白黒をすぐにでも判明されている感じがします。
    小生も不安事項は多々あります。
    みなさんのブログに恰好つけて発信しているかもしれません。
    でも自負出来るのは、あきらめなきゃ進捗は遅いですが確実に達成出来ていることはあるのは事実です。
    小生も発症間もないころは、なんでこんな体になっちゃったんだ、仕事も将来のことも悩んだときなんか多々ありました。
    でも悩んでも解決しないのがわかったので、少しづつですが出来ることから取り入れたのです。
    ※本日も商品出荷のため6時には会社に出勤してます。またのちほどコメさせていただきます。
    強い意志を持ってがんばって、のすけパパさん。お子さんや奥さんも強いパートナーなんですから!

    1. のすけパパ

      こんばんは。
      いつもコメントありがとうございます。
      気持ちの整理は……、多分一生続けると思うのです。
      病気も大変だけど、気持ちの持ち方も同じように大変で。
      だから、病気になって気持ちがめげている方々のちからに少しでもなれたら良いなと思って。
      自分の葛藤を吐き出したら、ちょっとぐらい皆さんの参考になるかと、勝手に思い込んでます。
      私はブログやtwitterでたくさんのお仲間ができました。
      ありがたいことに、これが私の心の支えになっています。
      生意気ですが、ブログを通じてそのお返しができればいいなと思っています。

      1. 北斗 さん

        >ありがたいことに、これが私の心の支えになっています。
        このような心の支えが、増えていけば、、、あらっ不思議、身体が良くなってきていると心と体の両方が良くなっていくと思います。
        心と体はタイヤもたいなものです。
        両輪で発揮出来ますし、片輪じゃぎこちない、前に進まない。
        また摩耗していくのは避けられませんので、ここでコントロールが必要となります。
        早く言えばどうすればエコで過ごすかです。
        タイヤはお金でいくらでも履き替えることが出来ますが、体はお金を出しても替えられません。

        横からすみません。
        さかどくんさんのHNのさかどは、埼玉の坂戸なんでしょうか?
        小生は、埼玉なので・・・。
        またどうでもいいのですが、小生の北斗は、、、スロットの北斗の拳にハマっていたからです(笑)
        4号機、5号機時代です。
        だから漫画本やテレビでは内容や面白さはわかりません。
        あくまでもスロット機の液晶画面のストーリーだけは、熟知していました。
        あるスロットの北斗の拳杯で優勝もしました。
        74連荘のあと100回まわして10連荘で、純利は、30万(3万投資で両替で33万)でした。
        でも完全に卒業しました。

        1. あー さん

          この場をお借りして。。。
          先日は、私に、コメントをいただきありがとうございました。
          私も病気前はヘビースモーカーでした。
          常日頃から禁煙したいと思っていたものの、到底無理でしたが、ワレンベルグのおかげで禁煙ができているとは笑
          酒は発症後、入院期間1ヶ月はもちろん断酒状態にありましたが、退院その日から、それなりの量をのんでいます。
          ある意味、アル中毒です。
          日本酒とか焼酎も飲めなくはないですが、ビール。。。いや、第3のビールが1番好きで、日常のストレス解消と言い訳を作ってはのんでます。
          悩んでいたって、良い方向にはむきませんよね。
          わかってはいます。病は気からというように、気持ちをしっかり持ち続けて、常に努力している北斗さんたち見習わないといけないんですが、なかなかとポジティブシンキングにはなれません。
          ワレンベルグの症状は千差万別で、後遺症が重いほど気持ちの整理は時間がかかると思っています。

          1. 北斗 さん

            >ワレンベルグのおかげで禁煙ができているとは。
            >それなりの量をのんでいます。ある意味、アル中毒です。
            2点全く同感です。特にアル中毒は負けないくらいに同じです(w)

  3. あー さん

    こんにちは。
    以前からコメントをいただいているのに、無反応な私をお許しください。
    ロムっているのに、レスができないのは私自身、メンタル的に病んでいるんだと思っています。
    2年経過、気持ちの整理をみて、涙が止まりませんでした。
    さみしい気持ち、悔しい気持ち、遠慮しなければならない気持ち、ほか様々な気持ちが入りまじっているのだろうと。。。
    でも、泣ける肩を貸してくれるパートナーがいるってことに羨ましく思いました。
    当方も夫がいて、子供がいます。
    体調がすぐれない中、ポンコツながらも正社員として夜勤もやっています。
    心身ともにつらいけど、精神的に支えてくれる人はいません。
    泣くために貸してくれる胸もありません。
    話が変な方向にいってしまい、すみませn。
    ワレンベルグ発症してから、のすけパパさんのブログに1番始めに巡り会いました。
    後遺症のうち、疼痛の話はあまりなかったように記憶しているのですが、中枢性疼痛あるんですね。
    痛みも軽度から重度まであります。
    この痛みっていうのは生活していくうえで大きな位置をしめます。
    ポジティブでないといけないとわかっていても、強い痛みの中で気持ちまでなかなかコントロールできません。
    でもね、泣ける肩があるってことは、のすけパパさんさんの強みです。
    男だから、いつもかも泣けるってわけにはいかないと思いますが、気持ちを受けとめてくれているパートナーがいることはまぎれもない事実ですからね。
    不意に訪れる不安に襲われることがあっても奥様のお力をかりて一歩だけ乗り越えてください。
    そして、私も、のすけパパさんの気持ち、めちゃめちゃ共有しています。
    頑張ってという言葉は、頑張っている人にこれ以上の頑張れは言ってはいけないとされていますが、私はあなたにあえて頑張ってくださいと言いたい。
    ブログ、いつもありがとうございます。

  4. あー さん

    家族との思い出の写真やビデオをみて、あの頃は元気だったのにと悲しくなったとの文章をみて、思わず私も1人で大泣きしました。
    のすけパパさんの気持ちを思うと感情移入してしまって、昨日は何回も涙してしまいました。
    うちの子供たちは、大きくなって、昔のようにあちこち出かけることはなくなりました。
    もう一回、子供の小さかった頃、私が健常者だった時に戻りたいよ〜〜なんてことも思うけど、良い思い出であって過去のことなんですよね。
    ワレンベルグのブログを発信してくれている、のすけパパさんにとても感謝しています。
    身体的苦痛はもちろんのこと、精神的苦痛が少しずつでも緩和されていくといいなと願っています。
    それにしても、心の支えでいてくれるパートナーがいてうらやましいわ。奥様、大事にしてくださいね。

    1. のすけパパ

      こんにちは。
      コメントいただきありがとうございます。
      あーさんからのレスがない件、お気になさらないでください。
      ブログですから緩い関係です。
      気が向いた時(気分が乗ったの時?)にでも、いただければ嬉しいです。
      周囲は私達にどう接したらよいか、悩んでいる可能性もあります。
      家族でさえ、そうなのかもしれません。
      だから私は思いや要望をなるべく伝えるようにしています。
      心配する気持ちは家族ですから絶対にありますよ。
      痛みは、発症一年してからひどくなりました。
      なので、はじめの方では痛みの話はあまり書いていません。
      最近はがまんの限界に達しそうになってきて困っています。
      身体的変化が落ち着いた状況なので、おっしゃるとおり、精神的苦痛からの緩和です。
      でも身体と違って、変化する可能性が十分にあるところが良いのではと思いますよ。

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