ブログの更新、ずいぶんと間をあけてしまいました。
年の瀬ですし更新しようと思います。
脳梗塞を発症してから三年が過ぎ、四年目に入りました。
今回は症状の変化をお伝えしようと思います。

わたしの症状は大きくは三つに分類できます。

1. 温痛覚や視床痛などの感覚系
2. 嚥下
3. 運動機能

ひとつ目の「感覚系」の問題は、さらに三つに分類できます。

a. 温痛覚障害

私は首から下の右側が温痛覚障害です。
「感覚の回復」は感じません。
お風呂で右手にシャワーをかけても、お湯の温かさは相変わらず分かりません。
温痛覚障害のため、皮膚の温度調節は機能していないようです。
今の季節は右手が氷のように冷たくなってしまいます。

b. 視床痛

顔面左側の視床痛がひどくなりました。
明らかに去年の同じ時期より、強い痛みを感じます。
一日に何回も「顔が痛い」と妻に訴えてしまいます。
温度や気圧の変化が激しい日に痛みが強くなります。
去年と違い、布団に入ってからも顔面の痛みを感じる場合があります。

c. 冷感過敏、灼熱痛

冷たさが痛さに感じる「冷感過敏」は去年よりもひどくなってしまいました。
今の季節はとてもつらいです。
衣服のファスナーなどの金属部分に、少し触れただけで痛みを感じます。
夏の日焼けあとのような灼熱痛も、つねに感じています。
特に足のひざから下の部分は強く感じます。

二つ目は「嚥下」の問題です。

嚥下もとくには改善を感じません。
不意に唾液が気道に流れ込んで、激しくせき込むことが増えました。
以前は座っていて「うとっ」と瞬間的に眠ってしまった場合に起きていましたが、今はパソコンの画面を見ている時とかにも(ハッキリと起きているときでも)発生します。

唾液が飲み込めない → 唾液を口の中にためる → 唾液がたまってしゃべれない

そのために、しゃべることが減りました。
しゃべることが減ると、とたんに舌の動きがにぶくなるのを感じます。
舌の筋肉が退化するようです。
舌の動きがにぶくなれば、しゃべりにくくなり、さらにしゃべらなくなって悪循環を起こします。
嚥下の障害は食べられないことのほかに、このようにさまざまな問題も引き起こします。
口の中に唾液がたまるのが早くなったことも感じます。
以前よりは唾液を吐き出す頻度が増えてしまいました。

三つ目は「運動機能」の問題です。

これも変化がありません。
歩いていて少しバランスを崩しそうになる場合がありますが、転ぶようなことは経験していません。
日常的にこれといったリハビリを行っていないので、改善しないのかもしれませんが、なるべく長い距離を歩くことと、歩く場合は早歩きを心がけています。
左手の細かい動きに関しては不便を感じます。
一番イライラするのは、例えば先日も経験したのですが、スマホの画面に保護フィルムを貼るような作業です。
左手の指先が思ったように細かく動かせないこと。
細かい動きをしようと思えば思うほど、指先の震えが出てしまうこと。
このイライラ感はスマホを窓から投げたいぐらいの気分です。

発症から早くも三年、「もう三年も過ぎたのか」と思ってしまいます。
後遺症は「慣れることが一番」なのは頭で理解はしていますが、慣れることはありません。
今まで簡単にできたことが、できないということに「慣れ」などないように思えてしまいます。

2016年を振り返ると、たくさんの方の温かいお気持ちに支えられて生きてきました。
通勤の電車の中では、何回も席を譲っていただきました。
失礼な言い方ですが、少し悪っぽい見た目が怖そうな若者が席を譲ってくれたことも何回かありました。
「最近、ブログを見に行っても更新されていないね」と心配してくれる仲間もいます。
知り合いにブログの話をすると、話をしたときは見に来てくれますが、その後は忘れてしまうものです。
定期的に見に来てくれるのは、とてもうれしいことです。

最後にブログ上ですが、一番苦労かけている妻に感謝を言わせてください。
ときにはイライラして、つらく当ることがありました。
反省しています。ごめんなさい。そして、いつもいつもありがとう。

来年もマイペースでブログを更新しようと思います。
ブログにおつきあい下さった皆さん、今年一年ありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。