還暦

先日、60回目の誕生日を迎えました。
人生の大きな節目である、還暦です。
60年という年月を振り返ると、本当にあっという間でした。
特に、大病を経験してからの時間は、驚くほど速く過ぎたように感じます。

47歳での発症と、後遺症との日々

私が脳梗塞(ワレンベルグ症候群)を発症したのは、47歳の時でした。
2013年のことです。
それから、およそ13年が経ちました。

発症後はすぐに、体の異変を自覚しました。
嚥下障害、温痛覚の異常、歩行障害です。
水を飲むとむせる。
熱いものと冷たいものの区別がつかない。
まっすぐ歩けない。
自分の体が思うように動かないことへの戸惑いは、大きなものでした。
それでも当時は、リハビリを続ければ回復すると信じていました。
正確には、そう信じたかったのだと思います。

13年経った今も後遺症が続く姿を、当時の私は想像していませんでした。

支え続けてくれた妻と、家族への思い

この13年間、後遺症と向き合ってこられたのは、何よりも妻のおかげです。
多くの方にも助けていただきましたが、日々寄り添い支えてくれた妻への感謝は尽きません。

発症当時、ひとり息子は中学一年生になったばかりでした。
心配をかけないよう、病気のことをどう伝えるか悩み、文章を何度も書き直してLINEを送った記録が、今も残っています。
「父ちゃんは大丈夫だよ」と書きながら、
それは自分自身に言い聞かせる言葉でもあったのかもしれません。

父としての心残りと、息子の成長

本当は、もっと一緒に出かけたり、思い出を作ったりしたかった。
多感な時期の息子に、十分な時間を割いてあげられなかったことは、今も少し心残りです。
その息子も今では成人し、社会人として働いています。
自立し、責任を持って仕事に向き合う姿を見ると、親として本当に嬉しく思います。
先日、家族が開いてくれた還暦の誕生日会では、食事代を息子が支払ってくれたようです。
胸がすこし熱くなりました。

これからの人生に望むこと

この秋、息子は家を出て一人暮らしを始めました。
長年3人で暮らしてきた家が、少し広く感じられます。
これからは、妻と二人の人生です。
13年間、妻には大きな負担をかけてきました。
これからは私も妻を支え、共に穏やかに暮らしていきたいと思っています。

後遺症との付き合いは、今も続いています。
嚥下障害は改善しましたが、食事には注意が必要です。
神経障害性疼痛や灼熱痛が強く出る日もあります。
それでも、症状と共に生きる術を、少しずつ身につけてきました。
還暦を迎え、認知症や災害時の対応、将来の介護といった不安も意識するようになりました。
同時に、残された時間をどう生きるかを、強く考えるようにもなりました。
今の一番の願いは、「穏やかに過ごすこと」です。
派手な成功を追うのではなく、
日々の小さな幸せを大切にしながら、妻と静かに暮らしていく。
それが、今の私の望みです。

還暦は人生の終点ではありません。
新たな旅路の始まりです。
これからも、このブログで後遺症と向き合う日々の思いを綴っていきます。
そして、ブログが誰かの「明日への一歩」になれば幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

寄り添った夫婦のシルエットと時間の経過をイメージする幻想的なイラスト
ブログランキング・にほんブログ村へ ⇐クリックをお願いします
PVアクセスランキング にほんブログ村

2件のコメントがあります

  1. ゴリパパ さん

    お疲れ様です。
    私は今年9月に65歳となり、今月初めての年金を頂きました。
    仕事の忙しさが後遺症を忘れさせてくれてます。
    息子さんも立派に成長されて、また奥様との時間を有意義にお過ごしくださいませ。

    1. のすけパパ

      ゴリパパさん
      こんにちは
      何かに集中していて、後遺症を忘れている時は幸せですよね。
      ゴリパパさんも無理をせず、お仕事がんばってください。

コメントを残す