嚥下障害でも大腸内視鏡検査を受けた話

嚥下障害があっても、大腸内視鏡検査は受けられるのか。
腸管洗浄で3リットルの液体摂取という壁を乗り越え、検査に臨んだ記録です。

大腸内視鏡検査を勧められた

前回は痔の診断を受け、医師から大腸内視鏡検査を勧められたところまで書きました。
自分でも、検査は必要だと感じていました。


実際、知り合いにも検査経験者が意外と多く、少し驚きました。
特に症状がなくても、自発的に受けている人もいます。
みなさん口を揃えて、「年齢的に一度は受けておいた方がいい」とアドバイスしてくれました。
さらに、後述しますが、静脈鎮静(いわゆる静脈麻酔)を使えば、痛みもほとんどなく、思ったより楽だとのことでした。

嚥下障害者にとって最大の課題

大腸内視鏡検査では、事前に腸管洗浄剤を飲み、腸内をきれいにする必要があります。
腸管洗浄剤は約1リットル弱、加えて水を2リットル。
つまり、合計で約3リットルの液体を摂取しなければなりません。
嚥下障害のある私にとって、この量を飲み切れるかどうかが最大の課題でした。
というのも、洗浄剤を飲めなければ検査自体ができません。
腸内が十分にきれいでないと、内視鏡で病変を見落とす可能性があります。
せっかく受ける検査で、それは避けたいところです。
そこで、何とかして飲み切る方法を考える必要がありました。

経管栄養という選択肢の検討

最初に思いついたのは、ワレンベルグ症候群の発症当初に行っていた経管栄養でした。
カテーテルを口から挿入し、シリンジで液体を直接胃に送り込む方法です。
一度挿入してしまえば、比較的楽に摂取できます。
ただし、今回の検査を受ける病院には、経管栄養用の器具の用意がありませんでした。
自分で購入することも考えましたが、10年以上使っていなかったため適切な太さが分からず、また少量で購入できる入手先も見つかりませんでした。
そのため、この方法は断念しました。

とろみ剤と事前練習で糸口を見つける

現在は嚥下障害も少しは改善していて、液体はごく少量ずつであれば嚥下が可能です。
洗浄剤の摂取方法は、薬剤120mLを約5分で飲み、その後に水240mLを約10分かけて飲む、というもの。
これを1セットとして、合計8セット繰り返します。
水にはとろみ剤の使用が可能とのことでした。
問題は、薬剤120mLを時間内に飲み切れるかどうかです。
そこで事前に試したところ、ストローで少しずつ飲めば、約4分で飲めることが分かりました。
ギリギリですが、何とかなる見込みが立ちました。
あとは8セット、やり切るだけです。

当日:腸管洗浄剤を飲み切るまで

検査当日は朝6時に起床し、洗浄剤の服用を開始しました。
病院が自宅から徒歩10分圏内だったため、自宅で服用しました。
味は濃いスポーツドリンクのような印象。
苦味を抑えるために、甘みを足しているように感じました。
結果として、約2時間で無事に飲み切ることに成功しました。
途中で何度もトイレに行き、時間が経つにつれて便は徐々に無色の液体になっていきました。

静脈麻酔で検査を受ける

便が無色になったのを確認し、病院へ向かいました。
今回は、静脈麻酔で眠った状態で検査を受けることにしました。
以前は「麻酔」という言葉に不安がありましたが、手術で用いる全身麻酔とは異なると知り、その不安は解消されました。
また、過去に胃の内視鏡検査で静脈麻酔を経験しており、負担がほとんどなかったため、今回も同様にお願いしました。
麻酔が入ると、数秒で意識がなくなります。
気がついたときには、すでに検査は終了していました。
内視鏡を入れるので、検査後は肛門に違和感が残ることを心配しましたが、特に問題はありませんでした。

検査結果と今後の方針

しばらくして、医師から結果の説明がありました。
診察室で話を聞く間、心臓の鼓動が高鳴っていたのを覚えています。
今回の目的は、おしりの不快感の原因が痔以外にないかを確認することでした。
そして結果は……
「特に問題はありません。ポリープもありませんでした」
思わず胸をなでおろしました。
知人の中には検査中にポリープを切除した人もおり、ある程度は覚悟していましたが、それすら見つかりませんでした。
つまり、おしりの不快感の原因は「痔」で確定です。
いずれにしても、大きな病気がなかったのは本当に幸いでした。
今後は、焦らずにしっかりと痔の治療を続けていきたいと思います。

大腸内視鏡検査を受けている検査室の風景
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