ワレンベルグ症候群の外出事情

ワレンベルグ症候群の後遺症として、私は歩行時にふらつきがあります。
特に「走れない」という制約は、日常のささいな行動にも大きく影響します。
今回は、ワレンベルグ症候群の生活において、私が外出時にどのように安全に注意しているかを紹介します。

症状と歩行の課題

私は、ワレンベルグ症候群による運動障害があり、歩くのが少し不自由です。
特に左足の動きが悪く、歩くとふらつきやすくなります。
平衡感覚にも問題があるため、常に体が左に引っ張られる感覚があります。
その影響で、下を向いて歩くと、どんどん左に寄ってしまいます。
安全に前を向いて歩くために、外出する際は杖が欠かせません。

階段との向き合い方

階段では、杖だけでは心もとないため、手すりも併用します。
特に下り階段では、下を向くことで転倒への恐怖が先行し、足がすくんでしまうこともあります。
左手で手すりを、右手で杖を持ち、足元をしっかり確認しながらゆっくりと下ります。
工事などで片側の手すりが使えない場合は、左側の手すりが使えないと進むのが難しくなります。
そのようなときは、エスカレーターやエレベーターを探すようにしています。

妻との外出

妻と一緒に出かけるときは、杖は使いません。
手をつないだり、妻の腕に掴まったりして移動します。
妻は口には出しませんが、きっと私が杖を使う姿を見たくないのだと思います。
その気持ちを考え、一緒にいるときはなるべく妻の腕を借りるようにしています。
外から見れば、仲の良い老夫婦に見えるかもしれません(実際に仲は良いのですが!)。

「走れない」という制約

杖があってもなくても、ゆっくり歩くことはなんとかできます。
しかし、残念ながら走ることはできません。
走ろうとすると、手足の動きがうまく同期しません。
そのため、まるでタコが踊っているかのようにバラバラになってしまいます(ちなみに、本物のタコの踊りを見たことはありませんが…)。
少し速めに歩くくらいなら、支障はありません。

信号や道路との付き合い方

走れないことは、信号や道路を渡る際に、より注意が必要であることを意味します。
青信号が点滅し始めたら、絶対に渡りません。
走り抜けることができないからです。
退院したばかりの時、健康だった頃の感覚で渡ろうとして、途中で信号が点滅し、とても怖い思いをしたことがあります。
今は信号に差し掛かった際、たとえ青信号でも一旦立ち止まり、次の青信号に変わってから渡るようにしています。
信号のない道路を渡るときは、さらに慎重になります。
車が急に近づいても、走って避けることができないからです。
「右を見て、左を見て、もう一度右を確認して」と、まるで幼稚園で習ったようにしっかり確認して渡ります。
歩道と車道の間にガードレールがない場所も同様です。
もし車が歩道に突っ込んできても、素早く避けることはできません。
ただし、周りに注意を払いすぎると足元がおろそかになり、それも危険です。
そのため、歩くときはバランスを意識しながら、慎重に足を運ぶようにしています。

日常の安全対策と工夫

移動や安全のために、他にも次のような工夫をしています。

靴選び靴紐でしっかりとフィットさせられる、歩きやすくて滑りにくい靴を選んでいます。
時間帯通勤ラッシュを避け、人混みを回避するようにしています。
持ち物ショルダーバッグを使い、両手を空けておきます。
電車移動「乗り換え案内」などの乗り換え時間をよく確認し、健常者よりも余裕を持ったスケジュールを組むようにしています。

災害への備えと不安

最近のゲリラ豪雨による冠水も大きな恐怖です。
もし冠水してしまったら、移動は極めて困難になります。
避難勧告などが出たら、早めに避難する必要があります。
ただ、嚥下障害もあるため、避難所での食事などの問題も出てきます。この話はまた別の機会に。

まとめ

「走れない」ということは、健常者にとって当たり前の行動が、私にとっては常に制約を伴うということだと改めて感じます。
信号を渡るとき、道路を歩くとき、災害が起きたときなど、常にリスクを意識して行動しなければなりません。
小さな動作ひとつでも、転倒や事故の可能性を考えながら進みます。
だからこそ、私は余裕を持った計画を立てています。
そして、慎重に行動することを心がけています。

走るときに手足がバラバラになる理由

「走るときに手足がバラバラになる理由」を、AIに質問してみると以下の回答を得られました(参考までに)

ワレンベルグ症候群を経験すると、走ろうとすると手足がうまく同期せず、ぎこちなくなることがあります。
この原因は、延髄の外側にある神経の障害にあります。
ここには小脳へ情報を伝える神経路が通っており、身体の位置や動きの情報が小脳に届きにくくなります。
その結果、手足の動きをタイミングよく調整する「協調運動」が難しくなります。

走るという動作は、歩くよりも左右の手足のリズムを素早く合わせる必要があるため、障害が出やすくなります。
さらに、ワレンベルグ症候群では体の位置感覚や深部感覚も乱れやすく、自分の手足がどこにあるのか把握しにくくなります。
この感覚の乱れが、無意識のバランス調整を難しくし、手足の動きがバラバラになってしまうのです。
つまり、ワレンベルグ症候群で走るとぎこちなくなるのは、小脳に伝わる情報の障害による協調運動の乱れと、感覚情報の不足による調整の困難さが重なって起きる現象です。

街の中を疾走する男性の画像
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4件のコメントがあります

  1. ゴリパパ さん

    お疲れ様です。
    普段の生活·仕事をしてる際には、私が脳梗塞(ワレンベルグ症候群)を発症したことは誰にも分からないほど普通❓️の様です。
    しかし、私も同じように走ることは出来ません。足を着くタイミングがズレるようで、カックン カックンていう感じです。
    あまり高さの無い階段程度の段差から飛び降りることも出来ませんし、平均台を渡ることも出来ません。
    また、ぬかるんでる水田などに入ると、直ぐ様コケてしまいます😅
    どれも平衡感覚(三半規管)がヤラれてるって感じでしょうか。

    1. のすけパパ

      ゴリパパさん、こんにちは
      私も、傍目からは普通の健常者のように見えるみたいです。
      先日も仕事の会食で「とろみ剤」を周りに説明をするのが大変でした。
      おっしゃる通り、どれも平衡感覚の問題のように思えますね。
      気にしなければ渡れる細い場所(平均台のような)も、足を外す恐怖心が先行して渡れません。
      走ることは、訓練でなんとかならないものかと思案中です。

  2. ⊂二二二( ^ω^)二⊃ さん

    「走れない」これ凄くわかります
    私の場合、杖は持っていないので一見健常者に見えるので青信号を渡っている際に右左折の車両がくると焦ります(走れよと思われているだろうなと・・・)
    目が合うと気まずいので車両に気づいていないふりして絶対に車両の方は見ません
    交通量の多い場所はいや全ての信号を歩車分離信号にして欲しいと思います

    私はワレンベルグ発症から約3年半が経ち大分動けるようになったので先日パラセーリングへいきましたが防波堤から船へジャンプし乗る事を想定していなかったため焦りました
    船の手すりにしがみついて乗船しました(レジャーは基本控えないとです)
    走れない=ジャンプできない想像力の欠如に笑いました

    あと他の記事で読みましたがのすけパパさんの顔面の痛み10年以上経ってもあることに絶望しています
    私の現状1番のストレスは顔面の痛みが四六時中あることで発症時の眼振・複視はほぼなくなりましたが
    痛みで日中に片目を閉じていることが多々あります
    5年くらい我慢すれば痛みなくなると思っていました
    幹部を温めると痛みが和らぐのでめぐりズムは必須です笑

    1. のすけパパ

      こんばんは
      「早く渡れよ」的な目でみてくる運転手いますよね。
      走れるものなら、走りたいのですが……
      パラセーリングができるなんて羨ましい。
      たしかに、想定外の「動き」を要求されることがあって焦ります。
      私もどこかの連絡船に乗る時に、細い板を渡って船に乗らなければならなくて苦労しました。
      その時は妻に掴まって何とかなったのですが、いなければ四つん這いになるところでした。
      顔面の痛みの件は不安を与えてしまって申し訳ないです。
      痛みは弱くなってきたと言っている方もいらっしゃるので、諦めないようにしようと思っています。

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