ワレンベルグ症候群患者の冬の乾燥肌対策

ワレンベルグ症候群の私が、空気が乾燥する冬には欠かせることのできない乾燥肌対策について紹介します。

前々回に冬対策について書きましたが、実は書き忘れていた重要なことがありました。
それは肌の乾燥対策です。
還暦を迎える今、冬場に肌の乾燥が年々顕著になってきています。
保湿を怠ると、すぐに肌荒れが起きてしまうようになりました。
この乾燥肌が引き起こす「皮膚のかゆみ」こそ、ワレンベルグ症候群の患者である私にとって、非常に悩ましいトラブルなのです。

ワレンベルグ症候群の温痛覚障害とは

ワレンベルグ症候群には、いくつかの代表的な症状があります。
その中でも特徴的なのが「温痛覚障害」です。
温痛覚障害とは、文字通り「温度」と「痛み」の感覚が阻害される障害を指します。
ただし、この障害で影響を受けるのは温度と痛みだけで、触覚やかゆみの感覚は正常に機能します。
つまり、乾燥肌によって生じる「皮膚のかゆみ」は、健常者と同じようにしっかりと感じるのです。

かゆみを感じることが問題になる理由

一見すると、かゆみを正常に感じられることは良いことのように思えます。
しかし、温痛覚障害を持つ私たちにとって、この「かゆみを感じる」ことこそが大きな問題です。
では、なぜかゆみを感じることが問題となるのでしょうか。
次に、その理由を詳しく説明していきます。

健常者におけるかゆみのメカニズム

通常、人間はかゆみを感じると、無意識に患部を掻く行動を取ります。
かゆいところを掻くと気持ちが良く、時には爪を立てて掻き、掻いたあとが赤く腫れたり、傷がついたりすることもあります。
なぜ掻くと気持ちいいのかというと、掻くことで軽い痛みが生じるためです。
この痛みの刺激により、かゆみの信号が一時的に抑制され、脳が「気持ちいい」と感じる仕組みになっています。

温痛覚障害患者が直面するかゆみの問題

ここで重要なのが、「痛み」の発生です。
ワレンベルグ症候群で温痛覚障害になると、痛みを感じることができません。
そのため、いくら掻いても痛みが生じず、かゆみの信号は抑制されません。
結果として、掻いても掻いてもかゆみが残り続け、非常にストレスフルな状況に陥ります。
乾燥などでかゆみが発生すると、健常者とは異なる悪循環が生まれてしまうのです。

かゆみ止めの活用と日常的な対策

温痛覚障害の患者は、掻く以外の方法でかゆみを抑える必要があります。
幸いなことに、かゆみ止めの塗り薬はしっかりと効果を発揮します。
かゆみが発生したら、すぐにかゆみ止めを塗って抑えるようにしています。
また、屋外では蚊に刺されることもあるため、携帯用の小さなかゆみ止めを必ず持ち歩いています。

冬場の乾燥肌予防策

予防策として最も大切なのは、そもそもかゆみを発生させないことです。
乾燥肌からかゆみが生じることもあるため、冬場は特に肌の保湿に注意しています。
具体的には、就寝前に保湿剤を塗ったり、入浴時には保湿剤入りの入浴剤を使用したりしています。
毎日のケアを欠かさないことで、乾燥肌によるかゆみの発生を最小限に抑えられます。

掻く行為の依存性について

余談ですが、掻く行為には脳内で少量のドーパミンが分泌される作用があります。
ドーパミンは快楽や報酬に関わる神経伝達物質で、掻く行為がやめられなくなることがあります。
健常者でも掻きすぎて肌を傷つけることがありますが、これはこの作用が関係している可能性があります。
温痛覚障害の患者は、痛みという自然なストッパーが機能しないため、特に注意が必要です。

まとめ

ワレンベルグ症候群の温痛覚障害により、単純な乾燥肌のかゆみでも健常者とは異なる対応が必要です。
掻いても痛みを感じないため、かゆみが治まらないという独特の困難があります。
しかし、かゆみ止めの適切な使用と、予防的な保湿ケアを徹底すれば、冬場の肌トラブルを最小限に抑えられます。
日々のケアを継続することが、温痛覚障害患者にとって冬の肌を守る最も確実な方法です。

中年男性がお風呂に浸かり冬の乾燥肌対策を行っているイラスト
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