今週は外来リハビリと急性期病院へ通う週だった。
現在、隔週でリハビリテーション病院に通い、理学療法と言語聴覚療法を受けている。
それとは別に月に一回は急性期病院に通い、再発防止の観点から検査や診察を受けている。
そこで、ちょっとハッピーなことと、ちょっとショックなことがあった。
まずはハッピーなことから。
理学療法で久々に片足立ちを行った。
そう言えば、ここのところ片足立ちの時間測定をすっかり怠っていた。
半年前は30秒も無理だった。
バランスが取れるポイントが見つからないような感じで、上半身の揺れが止まらない。
バランスを取ろうと体を傾けると、傾けすぎてまたバランスが崩れる。
傾いていることは分かるのだが、それを補正するための重心の移動量が狂っている感じである。
セラピストが「片足立ちをやってみましょう」と言う。
やり始めると、明らかに安定している。
以前と違うのが自分でもハッキリと分かる。
なんだか別の体になったみたいだ。
セラピストも「ずいぶんと安定してますね」と言ってくれた。
嬉しくなって、家に帰ってから時間測定をしてみた。
1分を超える。
思わず歓喜の声を上げてしまった。
特別バランスの訓練は行ってきたわけではない。
ズボンやパンツを履くときに、立ったまま行うように心がけていた。
案外、こういった日常の動作の積み重ねが効くのかもしれない。
次にショックなこと。
前回の急性期病院での検査で血液検査を行った。
結果はLDLコレストロール(いわゆる悪玉コレステロール)の値が高かった。
一か月後に再び検査を行い様子を見ることになっていたので、今回も血液検査を行った。
医師が「うーん、前回よりもコレステロール値が高くなってますね」と言う。
この一か月、特段食事を変えたわけではない。
嚥下障害のため、ステーキとかトンカツをガツガツ食べれるわけでもない。
(食べれるのなら、口いっぱい頬張って食べてみたいけど)
たしかに発症前から、高コレステロールの指摘はよく健康診断で受けた。
コレステロール値が上がりやすい体質なのは間違いない。
食事でコレステロール値が上がる原因を妻と考えた。
二つある。
ひとつは朝食の卵をたっぷり使った黄色い蒸しパン。
もうひとつは夕食後のデザートで、クリームのたっぷり入った洋菓子「とろ生カステラ」。
どちらも、嚥下障害でも食べやすいのと、摂取カロリーを上げる目的があった。
「クリームのたっぷり入った洋菓子を毎日はダメでしょう」
医師からもキッパリと言われてしまった。
「体重が減ったので、摂取カロリーを上げたかったのですけど……、ブツブツ……」
私の脳梗塞の原因はコレステロール値とは関係ない。
だが成人病予防の観点からもコレステロール値を下げるに越したことはない。
食事内容を改善してみて、再び一か月後に再検査となった。
大好きな洋菓子は、食べる頻度を減らそう。
ちょっとショック(自分的にはかなりショック)である。