一日だけは経管栄養

熊本地震の発生に際し、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。

地震発生時、私は熱を出して寝込んでいました。
高い熱が出たため、通常の食事を行うの気力もなく、今回は経管栄養を行いました。
久々の経管栄養です。


経管栄養は自分でも行えるように入院中に練習をしました。
チューブやシリンジ、そしてチューブの挿入確認を行うための聴診器も自宅に準備してあります。

今回は熱が39度をこえてきたので、さすがにくちから嚥下することへの自信がうせてしまいました。
無理をして誤嚥するのも嫌なので、今回は経管栄養に切り替えることにしました。

手順は、まずはチューブをくちから飲み込みます。
チューブの飲み込みは入院中に何百回も行っているので、慣れたものです。
ただチューブを何センチ飲み込むのかを忘れたので、インターネットで調べながら行いました。
チューブが飲み込めると、そのチューブが食道に入っているか確認します。
この確認が大切です。
病院でも、必ず複数の看護師さんが確認します。
万が一、気道に入っているのを気付かなければ、医療事故です。
確認は聴診器をおなかにあててからシリンジで空気を送り込み、その音を聞きます。
「ブクブク」といった音が聞こえれば大丈夫です。
妻にシリンジを押してもらったのですが、ゆっくりとシリンジを押すので音が聞こえません。
シリンジは勢い良く押してもらわないと音がしません。
何回かやって、やっと音が聞こえました。
おかげで、おなかの中が空気でいっぱいです。

注入する栄養は妻の自家製です。
一食目はバナナと牛乳です。
いわゆるバナナジュースですが、経管栄養では味はどうでもよいので、入れるものはなんでもOKです。
ミキサーで細かく砕きます。
ミキサーは十分に時間を掛けないと、チューブを詰まらせることがあります。
チューブが詰まり、それでもシリンジをちからまかせに押してシリンジがチューブから外れ、栄養をぶちまけられたことが入院中に何回かありました。
今では、それも思い出になっていますが……

二食目は夕食だったので、これも妻の特製栄養です。
野菜や豆腐、そのほかいろいろと入っているらしいのですが、妻の企業秘密らしいです。

二日目は熱もだいぶんと下がり通常の食事に戻せました。
経管栄養は一日だけで済みましたが、こんなこともあるので、万が一の避難生活は考えるだけで不安がいっぱいです。