嚥下障害の苦しみ

ワレンベルグ症候群を発症すると、高い確率で嚥下障害も発生する。
嚥下は食物を飲み込む運動のことであり、嚥下障害とは食物が飲み込めない状態のことである。
私もワレンベルグ症候群が発症し、同時に嚥下障害も発生した。
まだ障害に気付いていない段階では、水を飲むと鼻からすべて出てきてしまった。


唾液さえも飲み込むことができない。
唾液を飲み込もうとすると、唾液が喉に溜まる。
痰が溜まる所と同じ場所に唾液が溜まる。
そこが一杯になれば吐き出すこととなる。
現在は多少は飲み込めるので唾液を吐き出す量は減ったが、発症直後は1日でティッシュを1箱使うような状況だった。

ワレンベルグ症候群による嚥下障害は、ネットで見ると多くの場合は発症から60日ぐらいで回復するようである。
しかし私の嚥下障害はまだ続いている。
発症直後は絶対安静状態になり、しばらくリハビリを始めることができなかった。
また急性期病院では、嚥下のリハビリが積極的に行われたと言える状況ではなかった。
これらが私の嚥下回復の遅れに関係しているのではと考えている。

嚥下障害のため、栄養摂取は経管栄養に頼っている。
口からチューブを入れて、そのチューブから直接胃に流動食を流す。
噛むこともなければ、味わいもない。
まずさはないが、おいしさもない。
食事には味わい以外に、香りや盛り付けを楽しんだり、人とのコミュニケーションを取る場であったりと、さまざまな楽しみがある。
経管栄養では生きて行くためだけの、単なる栄養摂取である。
こんな状態が四か月近く続いている。
口から食べれないストレスは大きい。
テレビをつけても、レストラン紹介や食べ歩きの番組になるとチャンネルを変える。
しょっちゅうチャンネルを変えているので、それだけ食に関係する番組が多いのだろう。

バルーン法等の嚥下障害のリハビリはもちろん行っている。
リハビリの効果が出て、早くこのストレスから抜けれることを祈るばかりである。