嚥下障害の改善のため、ついに手術を受けることにした。
手術は11月の最終週、来週の連休明けになった。
発症から1年間、嚥下については回復を期待しながらずっとリハビリを続けてきた。
しかし、残念ながら回復の兆しすらなく、最近は逆に悪化しているような状態だった。
手術は避けたかったのだが、諦めて覚悟を決めることにした。
現在の状態は、三食を一応は口から食べている。
だが食べられるのは嚥下障害者用の食物で、かむ必要がないくらい柔らかく、そしてトロミが付いていたり、ゼリー状になったものだけである。
パサパサしたもの、細かくかみ砕くのが難しいもの、水分などは飲み込めない。
飲み込めない主な原因は食道入口部が麻痺していて開かないこと。
食道の入り口は、胃からの逆流を防ぐために普段は閉じている。
「ゴックン」と飲み込むタイミングで、この入り口が開く。
筋肉にちからが入ると入り口が開いて、ちからを抜くと入り口が閉じる構造になっている。
脳幹の外側、私が脳梗塞を起こした部分は、この筋肉への神経が通っている部分。
ここが脳梗塞となったため、食道入口部が麻痺して動かなくなっている。
今はバルーン訓練によって、ここの筋肉を緩めてなんとか食物を押し込んでいる。
しかし、開かない食道に無理やり食物を押し込むため、食物が気道に入ったり鼻へ逆流したりする。
こうなると、とても苦しい。
食物を食道へ押し込むちからも弱っている。
飲み込むタイミングで、食物に圧力をかけて食道へ押し込むのだが、この圧力が鼻に漏れているとのこと。
これは鼻の奥にある弁の閉まりが悪いことが原因。
ここの閉まりが悪いのも、食道入口部と同じで脳梗塞により麻痺が起きている。
手術では主にこの二つを改善する目的で行う。
手術の正式名称は、
- 経口腔的輪状咽頭筋切除術
- 左咽頭弁形成術
である。
手術の内容は簡単に言えば、
・食道入口部の筋肉を切って食道を開くこと
・鼻の奥に蓋を作って弁を半分閉じること
である。
この手術は浜松の病院で受けることにした。
二週間ぐらいは術後入院が必要で、それから一か月ぐらい、新しい食べ方のリハビリを受ける。
恐らくは一か月半~二か月ぐらいは浜松の病院に入院することになる。
今年もクリスマスと正月は病院で迎え家族と離れることになりそうだが、それはやむを得ないこととして諦めた。
食道口の筋肉は逆のはたらきをすると思ってました(–;)
考えてみれば、開きぱなしだど逆流しますね。通常、閉。ですよね。
解離では、抗血小板薬とかは使っていないのですか?
薬使ってます。
この前までプレタールで、今はアスピリンです。
手術の一週間前から薬はストップです。
喉を手術するのはやはり抵抗はあると思いますが、逆に悪化しているのなら手術もやむなしですね。
嚥下障害は自分も多少は経験したのでつらいのはよくわかります。
毎日のことですから余計につらいですね。
手術がうまくいっていろんなものを食べれるようになるのを心から祈ってます。
栄養をつけて体重も戻るといいですね。
ありがとうございます。
回復できたら、ガンガン食べたいですね。