昨日、嚥下の検査を行いました。
手術後、二回目の検査です。
検査はVE(嚥下内視鏡検査)とVF(嚥下造影検査)で、今までも何回か受けて慣れた検査です。
医師からも「何回目のVF?」と聞かれて、「5回以上」と答えたぐらいです。
結果としては、手術の経過はとても良い状態でした。
最近は唾液やタンに血液が混じることもなくなったので、手術の傷は完全に治っているようです。
またバルーンを行った際に、喉からカテーテルを引き抜く時に感じていた抵抗もなくなったので、のどの腫れも引いたと思われます。
VFでは食道の入り口が開いていることも確認できるらしく、手術結果に医師も満足そうでした。
飲み込みの状態は、食物を飲み込むと食塊がいったんのどで止まります。
この状態で顔を右に回旋すると(顔を右に向けると)、食塊が食道にストンと落ちるのがVFで確認できました。
のどの左の方が食塊が通りやすく、顔を右に回旋することにより食塊が左に流れる状態が作り出せるようです。
水分の摂取も挑戦してみました。
少量の水分なら、顔を右上にむけると気管に入らずに飲み込めるのが確認できました。
とろみのないサラサラの水分です。
あとは固体にしても液体にしても、新しいのどに合わせた飲み方を体得することが必要です。
自分の感じとしては、想像していたのと異なります。
食道入り口の筋肉を取ったので、食塊がのどを通る時に抵抗を感じないでスルッと飲み込めると思っていました。
実際はちょっと違います。
確かに手術前よりは飲み込む抵抗は少なくなりましたが、抵抗がゼロではありません。
また空嚥下(唾液だけを飲み込む動作)の時は、逆にすごく抵抗を感じます。
これは手術前にはなかった感覚です。
これからのリハビリで、少しずつ飲み込めるものが広がっていくらしいので、もう少し様子を見る必要があると思いました。
(空嚥下は課題かもしれません。)
検査で手術の結果や術後の経過に問題ないことが確認できたので、あとはリハビリ次第ということになりました。
リハビリといっても、食べる(飲み込む)ことそのものがリハビリです。
食事内容もその日から普通食に変えて訓練することになりました。
特に入院していないとダメな理由もないので、退院することに決めました。
と、いうことで来週に退院します。
あとは自宅で訓練です。
昼食から普通食です。
生野菜のサラダが出ました。
繊維質で飲み込みにくいので、今までは避けていた食物です。
生野菜は好きな方でしたが、発症後はずっと食べていませんでした。
少だけ挑戦してみることにしました。
注意深く、何回も噛んで口の中で細かく砕きました。
記憶の隅にあった生野菜のあの青臭い感じがよみがえって、少し幸せを感じました。
牡蠣に間にあいましたね(^o^)
生牡蠣の丸のみは慎重に。。かな。
退院しても、普通食が普通にはまだ食べれません。
今年は無理でも、来年は大丈夫でしょう。