初めての外食

手術を終え無事に退院し自宅に帰ってくることができました。
前回の退院ほど感慨深くはないですが、それでも二か月近く家を離れていたので家に戻れるのはなによりうれしいことです。
家に入ったら、思わず子供のように妻に抱きついてしまいました。
「よく頑張ったね」と妻は言ってくれました。
私を一生懸命に支えてくれている妻に感謝です。


退院したら入院疲れが少し出たことと、いろいろとバタバタしてしまい、すっかりブログの更新を怠ってしまいました。
そんな中、自宅のパソコンでWindows Updateを実行したら再起動しなくなりました。
原因を探ったのですが、結局は分からずOSを再インストールすることにしました。
再インストールしたクリーンな状態のパソコンを見て思いました。
「私の体も再インストールできればいいのになぁ…」

昨日、妻と買い物に出かけました。
大きなショッピングモールです。
元気な頃から家族で何回も行っているところです。

買い物に出かけた目的は、ショッピングだけではありません。
外食に挑戦することが今回の一番の目的です。
一昨年に発症してからは外食をしていません。
外食ができない(しない)理由は、嚥下障害で食べられるものが限られていることがありますが、最大の理由は食事中に「むせる」ことです。
食べ物を飲み込んでも食道に下りず、のどで詰まってしまうことがあります。
たいていは食べ物をのどから口の中に戻して、飲み込みをやり直すと大丈夫ですが、食べ物が簡単に口に戻らない場合があります。
こうなると食べ物が気道をふさいで息ができなくなることもあります。
慌ててしまうと食べ物が気道に入って誤嚥する可能性もあるので、落ち着いて吐き出さなければなりません。
この状態は健康な方が食べ物をのどに詰まらせたのと同じです。
吐き出すためには「オエッ、オエッ」と言いながら吐き出すしかないのです。
しかも涙や時には鼻水も出ます。
私が事情を知らず、レストランで楽しく食事をしているときに隣の席でこれをやられたら、食欲がうせてしまいます。
私が外食を躊躇するのは、むせて周りに迷惑をかけたくないのが理由です。

こういったことなので、外食するには自分でむせない自信がつかないとダメです。
嚥下改善の手術を受け、すこしずつですが普通の食事が食べられるようになってきました。
食事中にむせる確率も減ってきました。
そろそろ「外食」に挑戦する時期と思ったのです。

ショッピングモールなら、大きなフードコートがあります。
フードコートならテーブルの間隔に余裕があるので、万が一の事態でも周りが気づくことも減ります。
平日のお昼なら人も少ないでしょう。
ついに挑戦する決心がつき、今日出かけることにしました。

挑戦したのはこれです。

「ヒレカツ丼」でした。
むせないように、慎重に一口一口食べました。
無事、むせないで食べることができました。
ちょっと緊張しましたが、おいしくいただくことができました。
一歩、前進です。

6件のコメントがあります

  1. マサンチ さん

    すごいです!
    最初の外食がヒレカツ丼!
    手術して良かったですね。

    1. のすけパパ

      夢の外食です。
      ご飯はそのままよりも、タレがかかっていた方が
      飲み込みやすいです。
      なので丼を選択しました。

  2. さかどくん さん

    玉子でとじたのですよね(^^)
    うちのほうでは所謂、「ソースカツ丼」が標準なんです。
    「カツ」が大きいのと(箸で持てない)「ソース」の刺激が心配(酸味でむせるかも)でまだ挑戦できていません。。

    1. のすけパパ

      そうです。玉子でとじた出汁のかかったものです。
      カツも煮カツですから、柔らかく飲み込みやすいです。
      ソースカツ丼もおいしいですよね。
      食べたくなってきました。

  3. チャキ さん

    カツ丼を無事食べれたのですね。
    よかったです。
    以前の嚥下食から格段の進歩ですね。
    カツ丼がイケるなら他のものもイケそうですね。
    手術したかいがあって本当によかったです。

    1. のすけパパ

      ありがとうございます。
      色々な食べ物に、徐々に挑戦してみます。

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