嚥下改善の手術を受けてから一か月半が過ぎました。
飲み込む時の感触は想像していたものとは違っていますが、飲み込みのしやすさは術前よりも良くなっています。
液体の飲み込みも改善しているはずなので、挑戦を始めてみました。
ワレンベルグ症候群による嚥下障害でなぜ液体が飲めなくなるか、私ごときが説明できる内容ではありません。
飲み込み(嚥下)の動作は大変に複雑なようで、のどの各部が連携しながら食塊を食道に送り込んでいます。
その動きにはタイミングも重要であり、タイミングが合わなければ飲み込めないばかりか、食塊が気道に入ってしまうこともあります。
この動作に関しては未知な部分がまだまだあるようで、今後の研究が期待されています。
私の場合、嚥下にかかわるのどの筋肉がまひしていて、特に左側はほとんど動かないようです。
食道の入り口には筋肉があり、通常は筋肉によって入り口を閉じています。
飲み込みの動作を行うと、筋肉がタイミングよく動いて食道の入り口を開きます。
入り口が開くことにより、食塊は食道にうまく移動します。
今回の手術では、このまひしている食道の筋肉を取り去りました。
筋肉を取り去ったからといっても、入り口が「ポッカリ」と口を開けているわけではないようです。
通常では軽く閉じている状態と思います。
食塊が食道の入り口に来れば、食塊に少し「ちから」が加わるだけで食道に入ります(入り口は軽く閉じているだけなので)。
この「ちから」は、のどの奥が狭まることによる空気の圧力も使っています。
食塊が固形物のようなかたまりの場合は、ちからが少し加わったぐらいでもかたまっています。
ところが液体の場合は、ちからが加わると簡単に散らばってしまいます。
この散らばった液体が気道に入って「むせる」ことになります。
閉じている食道の入り口は、顔の向きにより開くことがあります。
私は顔をすこし右に向けると、入り口が開くようになりました。
この状態で液体を飲み込むと、液体がのどの壁を伝って食道に流れ込みます。
顔の左右、上下の角度。
のどに入れる液体のちょうどよい量。
「ゴクッ」と飲むタイミング。
これらをうまく調節すれば、少量ずつですが液体が飲めることが確認できました。
あとはこの飲み方を体得するだけです。
のどを鳴らして液体を「ゴクゴク」と飲むことは今後も無理だと思います。
しかし少量でも液体が飲めるようになれば、唾液を吐き出さなくても済む可能性があります。
液体の飲み方の体得は、退院してから自宅で練習を続けるのみです。
最後ですが、明日、無事に退院することになりました。
応援のメッセージをいただいた方には、感謝しております。
皆さん、ありがとうございました。
無事、ご退院が決まりおめでとうございます。
また、液体も飲み込めたとの事!楽しみですね。
インフルエンザが流行ってますので、ご退院後、充分に気をつけて下さい。
ありがとうございます。
液体はちょっぴりずつですが、飲めました。
炭酸をガバっと飲みたいですね。
もう、祝退院。ですか(^^)/
私も水分をとる時に何か他の事を考えるとむせます。
無意識に普通にできた事ができなくなりました…。
ありがとうございます。
「生活の中での無意識の行動」これができなるなるのがつらい。
健康のありがたみをつくづく感じます。
おめでとうございます!
液体は自分も飲むの苦手です。
特に調子が悪い時は飲むのに抵抗ありますね。
以前のようにゴクゴク飲むのはできなくなりました。
あと固形と液体の混合系もちょっと苦手です。
果物で汁がよく出る梨とかお茶漬けなんかも液体が先に喉にいってしまう感じがして、たまにむせます。
訓練で少しでも多くのものが飲み食いできるようになるといいですね。
ありがとうございます。
先日もみかんの缶詰がダメでしたね。
噛むと水分が出てくるものはダメですね。
でも桜桃の缶詰は大丈夫でした。
もちろんシロップなしですが。