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輪状咽頭筋切除術(1)

嚥下改善の手術について、今回はもうひとつの手術である「輪状咽頭筋切除術」について書こうと思います。
こちらの手術が嚥下改善のメインの手術で、私の嚥下障害の「根本的な原因」を取り去ることを期待しての手術です。


のどの奥、食道の入り口には弁があります。
この弁は飲み込んだ食物が、食道から口へ逆流するのを防ぐ目的で存在します。
食物を飲み込んだ際に、この便がタイミングよく開き食物が食道へ送り込まれます。
弁を動かすために当然ですが筋肉があります。
弁は通常の状態では閉まっており、筋肉はちからを抜いた状態です。
筋肉にちからが入ると弁が開きます。

嚥下の一連の動作で、この弁はほんの一瞬だけタイミングよく開くようです。
ワレンベルグ症候群ではこの弁を動かす筋肉がまひし、弁が開かなくなって嚥下障害が起きます。
食物を飲み込んでも弁が閉じたままのため、のどの奥に食物が滞留します。
健康な方でもまれに食物がのどに詰まることがあると思いますが、その状態がいつも発生します。
では弁が開かないと、まったく飲み込みができないかというと、そうでもありません。
細かく滑りの良い食物であれば、入り口を押し開いて食道に送り込むことができます。
ゼリーやプリンが食べやすいのはそのためです。
嚥下のリハビリではバルーン訓練を行います。
バルーンはまひした筋肉に刺激を与えることもだいじですが、バルーンで無理やり入り口を広げて、筋肉を柔らかくする(食道の入り口を開きやすくする)目的もあります。

「輪状咽頭筋切除術」ではこの弁の筋肉を取り去ってしまいます。
筋肉がなくなることにより食道の入り口が食物によって容易に押し広げられ、飲み込みが楽になるようにします。
以前はこの手術は首を切開して行われたようです。
私は口から手術することができました。
私が手術に踏み切ったのも、口から手術が可能と分かったからです。
首を切開するのでは、手術を相当に迷ったと思います。
もうひとつ、筋肉を取り去ることにも抵抗がありました。
体の一部分を取り去るということは、二度と元には戻せないことを覚悟しておかなければなりません。

私の場合は手術前でも経口摂取が可能でした。
しかし食べられるものが制限され、食べ物がのどに詰まった感じがはいつもあり、大変に苦しい思いをしながらの食事でした。
時には、食べることをやめたいぐらいに苦しさを感じたことがありました。
途中で箸を投げ出したこともあります。
「でも口から食べられるのでしょ」と言われることもありますが、この苦しみを理解してもらうのは難しいのだと思っています。
この苦しみからなんとか開放されたく、手術を踏み切ることにしました。

手術の「効果」と「不具合」に関しては、次回で書きたいと思います。

2件のコメントがあります

  1. ちはる さん

    お久しぶりです
    最近、更新無いから心配しています
    体調は如何ですか?
    ワタシは先週から
    ツムラ53飲み始めました
    今は、あまり…かわらないみたいです
    寒暖の差がありますね!
    ご自愛下さい

    1. のすけパパ

      ご心配いただき、ありがとうございます。
      仕事復帰して、自宅で仕事したりしてバタバタしていました。
      体調は大丈夫です。
      漢方は長い目でみないと分からないですよね。
      効果があれば良いですね。

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