病状も落ち着いて、ある意味こうちゃく状態になると、心の持ち方が大切です。
今でも月に一回ぐらい、涙があふれ出して止まらなくなるときがあります。
元気な頃を思い出してしまうのです。
不意に昔の写真やビデオを見てしまったときは、たまらなく悲しくなってしまいます。
子供が好きで、よく食べに行ったラーメン屋。
子供ともぐった沖縄の海。
遊びに行った帰り道、車を運転しながら助手席を見ると、気持ちよさそうにウトウトしている妻。
仲間と大騒ぎした飲み会。
ひとつひとつは小さなことで、それがなくても生きるのに問題はないのだけれども、でも、当たり前のことができない理不尽感は常につきまといます。
最近、歩いていると、左に引っ張られてよろけそうになるときがあります。
この病気は平衡感覚にも異常が出るので、左に引っ張られる感じはもちろん病気の影響ですが、少し回数が増えました。
大きくよろけたり、こけたりするわけではありませんので、あまり問題はないのですが注意しながら歩く必要があります。
そんな時、自分に
「負けるな。こんなことで負けるな。病気に勝つんだ!」
と言い聞かせます。
最後は
「立つんだジョー」
みたいな感じです(分かります?)
病気に対しては、心の状態は大切だと思います。
気分がネガティブになると、視床痛の頻度も増えます。
「なっちゃたものは、しょうがない」
「せっかく生き残った人生、楽しく生きよう」
そう考えるようにしています。
「ポジティブ、ポジティブ」
つぶやきます。
わたしはビジネス書を読むのが好きです。
いわゆる自己啓発本です。
そういった本では、ポジティブ思考は否定されていることがあります。
ビジネスにおいて楽観的な考え方は、発生し得る危機に対しての準備が不足します。
「なんとかなるさ」は、「そのうち、宝くじでも当たるさ」的な考えなので、ビジネスの世界では否定的です。
普段の生活はポジティブに、仕事では少しぐらいネガティブにして準備を怠らず。
気持ちを切り替えなくてはなりません。
ややこしいですね。