人間の潜在意識は、自分のあるゆる行動に影響を与えるそうです。
なので普段から頭に描いてることは(特に無意識に)、人生を変えてしまうことを認識しないといけません。
逆に言えば、頭のなかを自分でしっかり意識することによって、人生を変えていけるのです。
大きな病気になって、からだに障害を持ってしまうと、どうしてもネガティブな考えが頭をよぎります。
「こんな病気になって、自分はなんて不幸なことなんだろう」
無意識に考えてしまいます。
私も病院のベッドの中で何回も考えました。
これでは、頭に浮かんだだけで気分がめいってきます。
何回も何回も考えることによって、自分の潜在意識にどんどん刷り込まれます。
希望も無くなり、やる気も無くなり、家族や看護師さんにつらくあたったりします。
こんな考えではいけないことは、自分でも気が付きます。
こんな考えじゃダメだと気がつけば、今度は、
「リハビリをして、絶対に元気な頃のように戻ってやる」
と考えます。
この考えはポジティブですし、リハビリのモチベーションが湧きますから悪いとは思いません。
私もこう考えながら、半年間も入院をしてリハビリを続けました。
でも障害は元の状態には完全に戻らないこともあります。
そんな現実を受け入れなければいけない時期が、いつかは来ます。
その時に、また、
「こんな病気になって、自分はなんて不幸なことなんだろう」
に戻ってはいけないのです。
ここには絶対に戻ってはいけないのです。
今の私の頭の中は、
「こんな障害、大したことではないない。まだまだ、楽しいことをいっぱい経験するさ!」
と考えています。
毎日、毎日、考えて、潜在意識に刷り込みます。
予定していた人生と、ちょっとズレただけと思うようにします。
物事を楽観的に捉えるべきと言っているのではありません。
「いつかは宝くじが当たるさ」ではダメなのです。
自分の人生は「自分で変えて行く」、「自分が変えられる」と考えないと、いけないのではと思います。
やれることが少しだけ減ったのは事実です。
でも、やれることはまだまだあると思って、やっています。
病気をしていなければ、ひょっとしたら人生を漠然と歩いていたかもしれません。
これから充実した人生を送る、良い転機になったぐらいに考えるのも必要と感じます。
こんな景色のような気分でいられれば幸せですね。