ワレンベルグ症候群による平衡感覚障害

ワレンベルグ症候群による平衡感覚障害について、私の経験をまとめました。
脳梗塞を発症して平衡感覚の障害は強く感じました。
しばらくは障害に苦しむ日々を過ごしましたが、今は普段の生活が不自由のないレベルまで回復しました。
それでも時折は平衡感覚の障害を自覚することはあります。

障害の自覚と症状

ほんとうの発症直後は、ベッドで寝ているだけなので障害は自覚できません
特に平衡感覚については体を起こさなければ、意識することはまったくありません。
ベッドに腰を掛けたり上体を起こしたりするようになると、徐々に障害を自覚します。
私は発症から10日ほど過ぎた頃に障害を自覚をしました。
はじめに自覚した症状は、上体を起こすと体が左にゆっくりと倒れて行くことです。
これは独特で今までに経験のない感覚です。
まるで誰かに肩をつかまれて引っ張られているかのようです。
おなかに「ちから」を入れて、体が倒れないように意識しないといけません。
それかベッドに左手をついて支えるかのどちらかです。
この感じは消えることはありません。
立つことができるようになっても、立っている時は上体が左に引っ張られます。
そのために、歩くようになっても歩くコースが徐々に左へズレます。
廊下をまっすぐに進もうとしても、磁石に吸い付くように左の壁に寄って行ってしまいます。

原因の気づき

体が左に引っ張られる感覚は、原因が分からないまま時間は過ぎました。
自分ではこれが「平衡感覚の障害」というものなのだと思い込んでしまったため、医師やセラピストに相談をすることをためらっていました。
ある日、ベッドで上体を起こしている時にふと鏡を見ました。
見て驚きました。
鏡に映っている自分の姿が左に傾いているのです。
角度でいうと10度~15度くらいですが、わずかに傾いています。
でも自分では、まっすぐに体を起こしているつもりなのです。
これがミソです。
引っ張られる感じがあっても、傾いているのを自分では感じないのです。
試してみると分かりますが、少しでも体が傾けば重力によって傾いている側に引っ張られます。
引っ張られる感じがする原因に、やっと自分で気づきました。

病気との関係

平衡感覚障害の直接の原因は、三半規管から小脳へつながる神経経路が脳梗塞によって途絶えてしまったことです。
三半規管は耳の奥にある、平衡感覚をつかさどる大切な器官です。
三半規管から延髄までの神経経路は左右で交差せずにつながるため、延髄梗塞の発生している側に障害が出ます。
(左右で交差する神経経路もあります。例えば、首から下の温痛覚は交差しているため、温痛覚障害は延髄梗塞の反対側に現れます。)
おそらく、私は左側の三半規管からの信号が脳にほとんど届かなくなっているのではと想像しています。
平衡と認識するために、左右両方の三半規管からの信号を、脳がどのように処理をしているのかは私には分かりません。
しかし片方に障害が発生すると、脳は障害の発生した側に傾いている状態が「正しい平衡」と認識しているのだと思います。
脳が状態を誤認しているとも言えます。
これは延髄外側梗塞の典型的な症状のひとつです。

リハビリ

鏡を見れば体は傾いているのですが、自分の感覚ではまっすぐなつもりです。
鏡を見て傾いていることを確認しても、目を閉じるとまっすぐに感じます。
これは自分が生まれてから体得した「平衡(水平)」という感覚が、病気によってくるってしまったかのような感じです。
リハビリはこの感覚を矯正することから始めました。

矯正の方法は簡単です。
正面に鏡を置いて、鏡の中の自分がまっすぐになるように上体の位置を調整するのです。
初めは違和感があります。
傾いているのがまっすぐだと感じるようになってしまっているので、鏡を見て矯正すると逆に傾いているように感じるのです。
普段も鏡を見つければ、自分の姿を映して傾きを矯正します。

次は鏡がなくても傾きが分かるように訓練します。
柱や壁、家具の垂直や水平の線に利用して、体の傾きを確認します。
混乱して傾きが分からなくなれば、再び鏡の前に行って確認します。
少し訓練すれば、鏡がなくても体の傾きが分かるようになります。
体の感覚で平衡を確認するのではなく、目で見て(目視によって)平衡を確認するのです。

訓練の開始から一か月もすれば、意識的に傾きを確認する必要はなくなります。
慣れて無意識に行えるようになったものと思います。
同時に体が引っ張られる感覚も消えました。

片足立ち

リハビリ中は、片足立ちの検査を頻繁に行います。
「歩く」動作は片足になっている状態があるのですから、当然、片足立ちができなければ歩くことは始まりません。
片足立ちには平衡感覚が必要なのですから、歩く動作と平衡感覚は密接な関係です。
それとリハビリで平衡感覚がどのくらい回復したのかを、片足立ちの持続時間なら定量的に測定ができるので、検査は頻繁に行います。

私はこの片足立ちには、とても苦労をしました。
発症直後は5秒ともちません。
ここでも延髄梗塞の発生している側、つまり左足での片足立ちが苦手です。
片足立ちの持続時間の変化は、

  • 発症一か月目 片足立ちはほとんどできない
  • 発症三か月目 ギリギリ10秒程度
  • 発症六か月目 20秒前後
  • 発症一年目  1分以上

このように退院後に、片足立ちの持続時間は劇的に改善することができました。
退院して自分で片足立ちの訓練を積極的におこなったわけではありません。
改善した理由を考えてみました。
心当たりは、ズボンやパンツを脱いだりはいたりするのを立ったままおこなったことです。
この動作を行うには、片足立ちの状態を一定時間キープする必要があります。
なぜ立ったまま行うのかは、単に私が横着なだけです。
私の性格が、無意識の訓練につながったようです。
ここから分かったことは、いかに日常生活に訓練を組み入れることが大切なのかです。
無意識に毎日訓練することは、機能回復にとても効果が高いと感じます。

現在の状態

座ったり立ったりしている状態で、体が引っ張られる感じはありません。
たまには鏡で自己チェックを行いますが、体が傾いていることはありません。
普段は出かける時は「つえ」を使っていますが、つえがなくても少しなら歩けます。
しかし水平に傾いている道路や坂道はふらつきます。
想像するに、平衡の確認を目視に頼っているため、傾いている道路や坂道では平衡を錯覚してしまうのではと思います。
そのために平衡感覚が狂ってしまい、バランスが取れなくなります。
また歩いている時に考え事をすると、左に寄ってしまうことがあります。
目視で平衡を保つことが、考え事によっておろそかになるのが原因と思います。

最近、本来の三半規管による平衡感覚は戻っていないことに気付きました。

我が家は寝る時は照明をすべて消します。
つまりは真っ暗な状態です。
普段は私が先にベッドに入ってから、妻が照明を消していました。
最近、妻より遅く寝ることがしばしばあります。
私のベッドは寝室の入り口から奥側なので、短い距離ですがベッドまで歩く必要があります。
妻は先に寝ているので、寝室は真っ暗な状態になっています。
この真っ暗な状態では、歩くのができないことに気付いたのです。
何もつかまらないと、フラフラしてまったく歩くことができません。
平衡や上下さえも頭の中で混乱している感じです。
このことから、三半規管による平衡感覚は今でも戻っておらず、平衡感覚は目視にほとんど頼っていることが分かります。
それが証拠に、目を閉じると片足立ちがまったくできません。
それでも明るい所であれば、普段の生活では不自由を感じません。

まとめ

失った平衡感覚を目視で補うのも代償動作のひとつとです。
リハビリによって本来の機能が回復するのが望ましいのは当然です。
元気な頃のように、目を閉じていても平衡が分かるようになるのは理想です。
本来の機能を取り戻すことを諦めてはダメだと思いますが、それよりも普段の生活が普通に送ることの方が大切です。
言うまでもなく、生活の質(QOL:Quality of life)の向上を図ることです。
同じ病気の皆さんのQOL向上に、このブログが少しでも役立てれば幸いです。

30件のコメントがあります

  1. ななし さん

    いま同じような症状で苦しんでいます。
    とても勇気づけられます。

    1. のすけパパ

      こんばんは。
      ブログにお越しいただきありがとうございます。
      平行感覚は本来の能力はなかなか戻らないですね~。
      なにか良い訓練方法があれば良いのですが。
      お互い、くじけることなくがんばりましょう。

      1. たえ さん

        私は発症して3年なります片足立ち最近何秒か出来るようになりました

        1. のすけパパ

          こんにちは
          ブログにお越しいただきありがとうございます。
          平衡感覚は歩行への影響も大きいと思いますので、改善してきたのは良かったですね。
          何か日頃、訓練されていますか?
          例えば「歯磨き中は片足立ちする」とか、日々の積み重ねが大事なようです。
          お互いがんばりましょう。

  2. ハッシー さん

    こんにちわ
    自分は、発症して2年目ですが
    この時期になると、とても辛いです
    血圧も正常値だし
    辛いときは、無理しないようにしてます
    ワレンベルグになった人は、
    見た目普通ですが
    とてもつらいなと思いました
    同じ症状の方々と同じ気持ちで、これからも頑張っていきたいと思います

    1. のすけパパ

      こんにちは
      ブログにお越しいただきありがとうございます。
      この時期はつらいですね。私も同じです。
      気圧の変化や天候の変化が影響しているのでしょうね。
      私も不調な時は無理しないようにしています。
      まったく無理のできない体になってしまいました。
      お互い無理せずに頑張りましょう。

      1. 匿名 さん

        今年の梅雨は、とても長いです
        夏がきたら、またそれはそれで辛いのですが
        のすけパパさんの色々な言葉や現状に
        同じ症状の人達は、元気づけられると思います
        これからも宜しくお願い致します
        自分も神奈川県在住です

        1. のすけパパ

          こんにちは、
          ブログにお越しいただきありがとうございます。
          この時期は辛いですね。
          私もこの時期は視床痛の頻度が上がります。
          この病気の症状は十人十色。
          ときにワレンベルグと関係があるのか、悩ましい時もあります。
          そんなときにも同じ症状なのか参考になればと、ブログを続けています。
          お互い病気に負けないようにがんばりましょう。

  3. ユースケ さん

    入院して10日になります。
    目眩はおさまりましたが、平衡感覚異常に困っています。再発も心配です。
    ブログ参考にさせていただきます。

    1. のすけパパ

      こんにちは。
      ブログにお越しいただきありがとうございます。
      この病気の後遺症、慣れによって解決するものもあります。
      平衡感覚の異常は意識して慣らすのが良いと思います。
      私は今でも時々目眩に襲われることがあり、その度に再発が頭をよぎります。
      お気持ち、良くわかります。

  4. mokaまま さん

    初めまして、コロナ禍の時
    昨年3月に朝目覚める前に左目をハンマーで叩かれた衝撃で目覚め、言葉も出ないほど痛かったのを覚えてます。
    最初の病院では、見つけてもらえず、
    左寄りにしか歩けないのに、そのまま帰宅をさせられ翌日メニエルぽいのかと思い、耳鼻科の先生に、これは脳梗塞だと思うので、紹介状書きますので直ぐに向かってくださいと言われて、1年、2ヶ月の入院で、帰宅右半身温痛感覚で、シャワー浴びてても右側が、未だピリピリしたりしてます。歩くのは、他人が見れば普通に見えてると思いますが、ピリピリ感や重だるい感は未だにあります。一年迎えましたが、再発とか心配で…
    今後も情報交換させて頂けたら嬉しいです。皆さんも一緒に頑張りましょう

    1. のすけパパ

      mokaままさん、初めまして、こんにちは。
      ブログにお越しいただきありがとうございます。
      この病気、本人しか分からないつらさがありますよね。
      逆に他人から普通に見えた方が、いらぬ心配をもらわなくて良いと最近は考えています。
      私も情報交換させてもらえれば嬉しいです。
      病気には負けないように、頑張りましょう。

  5. レオンありがとう。 さん

    コロナ禍の中皆さん窮屈と緊張の生活が続きますね。
    私もくも膜下出血からワレンベルクになり4年が経ちます、まだ回転性目眩で右に引かれる感じで右肩右胴体をよくぶつけます、特に起きたては目眩が強いです。右顔面の支障痛はタリージェでほぼクリアできています。車の運転も調子の良い時はできますが、薬の副作用で眠気が強く、気を失う様な眠気なので、長距離は無理です。
    目眩だけは薬がなく付き合って行くしかないかと、見た目は普通なので誰もが健常者と思っています。まだ30年は上手く目眩と付き合っていきます、何かの拍子でふと治る希望も持ちながら。
    同じ境遇の皆さんと情報交換しながら、患った者しか分からない苦しみ、葛藤を話したいです。

    1. のすけパパ

      こんにちは。
      ホント窮屈な状況ですね。
      私も朝起きたてはめまいが起きます。
      寝室が三階なので、朝起きて一階の洗面に降りる階段がもっとも危険です。
      とにかく焦らないで、ゆっくり降りるようにしています。
      新薬などが開発されて、症状が劇的に改善されることを願うばかりです。
      命にかかわることや耐え難いような痛みではないので、薬の開発などは優先順位が低いのでしょうね。
      おっしゃるとおり患った者しか分からない苦しみがありますから、同病の方との話は大切に感じます。

  6. ルン さん

    初めまして、ルンと申します。
    病名をネットで検索していたら、のすけパパさんのブログに巡り合いました。
    今後病気について、色々お伺いするかと思いますので、お見知り置きどうぞよろしくお願いします。

    さて小生のことで恐縮ですが、2021年9月に倒れワレンベルグと診断され、現在リハビリ病院でリハビリに専念しております。一番めまいが酷く、体幹や筋肉自体はしっかりしているそうなのですが、掴まる所(歩行器や手すり)がないと歩けない状態です。

    ワレンベルグの先輩として伺いたいのですが、めまいや平衡感覚はどれくらいで、フリー(杖等なし)で町を歩けるようになりますか?

    またこのままだと、半年後に平衡感覚障害での障害者手帳申請になるのかなぁ、と漠然と思っているのですが、のすけパパさんが手帳についてご存知のことがあれば、お教え頂けないでしょうか?

    お忙しいとは思いますが、ご返信頂けましたら幸いです。

    1. のすけパパ

      ルンさん
      こんばんは。

      ブログにお越しいただきありがとうございます。
      一般的に言っても、わたしもそうでしたが発症から半年ぐらいまでは
      後遺症は回復に向かって変化すると思います。
      ですので、もうしばらくはリハビリの結果に期待して頑張られるのが良いかと思います。
      わたしは、めまいと並行感覚の問題については軽い方だとは思いますが、
      時間とともに体が慣れたことも大きいと思います。
      発症後、車に乗ると流れる景色でめまいが起きましたが、今は起きなくなりました。
      これも景色を目で追いかけないようにした結果で、慣れのひとつだと思います。
      わたしも、リハビリ中は「諦めるな」と自分に言い聞かせてきました。
      それが一番大切なように思います。
      もう少し込み入った話もありますので、よろしければメールフォームから連絡いただければ、
      メールでご返事いたします。

  7. ⊂二二二( ^ω^)二⊃ さん

    こんにちは。
    2022年2月現在リハビリ入院中です。
    私は2021年11月30代最後の年齢にして右小脳梗塞、右延髄梗塞になりました。
    当初は右顔面のまばらな麻痺と左半身の温痛覚異常にびっくりしました。
    最近やっと歩く事ができるようになって嬉しいのですが複視が中々良くなりません。
    プリズム眼鏡をして複視を抑えていますがプリズム眼鏡と長い付き合いになるのか気になっています。
    また、右手指先の感覚がおかしいのとグーにする際に力が入らないですが右脳梗塞で右手の異常は理由が分からないとの事でほったらかしです。同じ症状の方いらっしゃったらアドバイスください。

    1. のすけパパ

      こんにちは
      わたしは左延髄外側梗塞ですが、左手のちからが入らないのと指を使おうとすると指先が震えます。
      この症状は発症9年目でも残っています。
      温痛覚障害は右側だけにあります。
      ワレンベルグ症候群はあまりに症状が多様なので、まだ医学的に説明がつかない部分があるのかもしれません。
      リハビリ入院中とのことで、モチベーションを保ってリハビリに励んでください。
      のちに後悔しないように頑張られることをおすすめします。

  8. ごりパパ さん

    初めてコメントさせていただきます。(1960年生まれ)
    昨年12月に同じ個所・内容でワレンベルグ症候群を発症し、何とか先月より会社復帰し現在に至ります。
    但し、なかなか第一線で働くには後遺症などリスクがあり、今期で退任の運びとなりました。
    温痛覚障害のほか、ふらつき・目眩・左顔面の痛みと合わせ、左目に霞が掛った状態で見えにくいなど。
    フリーでの歩行はできますが、体全体に表現しにくい違和感もあります。
    何とか車の運転はできていますがバイクには乗れません。(バイクが趣味なので・・・。)
    再度の社会復帰を目指し頑張りたいと思います。

    1. のすけパパ

      こんにちは。
      ブログにお越しいただきありがとうございます。
      わたしも仕事は続けていますが、第一線からは退いています。
      体の違和感、よく分かります。
      他人に説明して理解してもらうのがなかなか難しい症状ですよね。
      とにかく疲れやすいのがつらいです。
      少しでも症状がやわらいで、再度復帰されることをお祈り申し上げます。
      (ちなみに、わたしはむかしCB400Foreに憧れていました。)

  9. ごりパパ さん

    再度失礼いたします。
    先日(GW中)バイクにトライしていましたが、何とか乗る事が出来ほっとしているところです。
    前回記載いたしましたが、退任(退職)し、20年間の単身赴任を終え実家に帰ることにしました。
    まだ年金受給には数年有り、しかし現状での再就職はハードルが高く傷病手当などの申請を考えています。
    症状の改善が見えなければ障害年金・障害手帳申請なども視野に・・・。(難しいと聞きますが)
    諸事アドバイスなどございましたらご教示をお願いいたします。

    1. のすけパパ

      こんにちは。
      バイクが乗れたなんて素晴らしい!
      わたしなんて歩くだけで左右にフラフラ、バイクや自転車なんて「とてもとても」って感じです。
      お仕事、長い間お疲れ様でした。
      障害年金、障害者手帳などなかなか取得のハードルが高いのは事実だと思います。
      障害年金などは申請手続きの代行を行う業者(社労士)もありますので、一度ご相談されるのも手かと思います。
      少し込み入った話もありますので、よろしければメールフォームから連絡いただければご返事いたします。

  10. まーさん さん

    初めまして。57歳男性です。
    2021年12月26日夜中に発症し、急性期で約3週間 回復期で3か月入院し、退院後3週間自宅生活に慣らし、週3日出勤から現在週5日出社し始めたばかりです。
    同じ左延髄梗塞で当初は左運動失調・右温痛覚異常・左大きく眼振・若干の嚥下異常と声がれがありました。
    現在はリハビリのおかげで杖なしで歩いております。リハビリのため神経伝達に良いと聞き初動負荷トレーニングにも週3日通っています(未だ効果が実感できていませんが)。
    毎日オートバイ(400cc)で通勤していましたが今は歩行感覚がある程度戻るまで乗ることを控えています(両手両足をバラバラに操作する運転が果たしてできるのかな?)。
    回復期での目標を「バイクに乗る」としていたので車の運転許可と自転車に乗る練習もしました。
    退院後車の運転も未だしていません。やっぱり不安です。
    母が末期がんで早く元気になった私の姿を見せたくて頑張ってきました。
    退院後1か月で母がなくなりこれまで法要などを一生懸命こなしてきましたが49日忌を終え、最近は季節と冷房が影響してか右半身の痺れがとても辛い日々です。電車に乗り出勤して来るだけでも疲れ切ってしまいます。
    入院中はひたすら良くなるために自主トレも病棟一こなしてると言われるくらい必死に頑張ってきましたが最近は疲れ切って気分もどんどん沈んでいきます。
    のすけパパさんは痺れは良くなりましたでしょうか?
    また、どのような気持ちでこの辛い毎日を過ごしていらっしゃるのですか?
    アドバイスいただけると幸いです。

    1. のすけパパ

      こんにちは
      ブログにお越しいただきありがとうございます。
      様々な不安なお気持ち、良くわかります。
      わたしの右半身は痺れを感じることはあまりなく、それよりも日焼け跡のような灼熱痛がつらいです。
      同じように、冷房の風が当たると痛みが増します。
      わたしは発症してもう9年近くになりますが、いまだに病気のことで落ち込んだり、悲しくなったりします。
      気持ちの整理がブログのテーマだったりしますが、おそらくはずっと引きずるのだと思っています。
      年齢的に、知り合いが亡くなった話がしばしば耳に入ります。
      さぞかし無念だっただろうと想像してしまいます。
      わたしは病気にはなりましたが、こうやって生きています。
      この体でも出来ることはたくさんあり、ときには家族と一緒に笑うこともあります(できます)。
      うまくアドバイスはできませんが、ひとつ言えることは、時間が解決することもあります。
      人間はうまく出来ていて、「慣れ」というのが色々な問題を消してくれます。

      1. まーさん さん

        慣れですか~
        わずか7か月で音を上げている場合じゃないのですね。
        発症してベッドで横になっているときは、普通に歩いて走ってなんてすぐにできるようになる簡単なことだと思っていました。こんなに普通に動作することが難しとは思ってもいませんでした。
        時々小さい子を見て「この子の方が上手に歩いてる」なんて思います。
        痺れはしばらく止めていたリリカをもう一度飲み始めたところ足先は痺れ以外は大きく改善されました。
        今は75mgを朝晩2回服用しています。爪が黄色くなったり手のひら足裏が硬くなったりしているのがリハビリ病院で服用していなかったこの薬の副作用かと止めていたのですが痺れが我慢できず僅か2週間弱で再開してしまいました。私も若干ですが灼熱痛もあります。
        「のすけパパさん」は痺れ止めは服用されていませんか?

        1. のすけパパ

          こんにちは
          痺れ止めは特に使っていません。
          リリカでそんな副作用があるのですね。
          薬は副作用との天秤が悩ましいところです。
          しかも長期的に服用することになるのですから、過敏にもなります。
          当たり前にできていたことができなくなる、経験して初めて分かる苦しさです。
          痛みや、うまくできない辛さも、時間が経てば少しは慣れます。
          そうやって慣れることも大切に思います。

  11. ⊂二二二( ^ω^)二⊃ さん

    こんにちは。
    ワレンベルグ発症から約半年で会社復帰して後二週間で発症から一年が経ちます。
    復帰した当初は出勤途中の徒歩の中で転倒したり社内で壁にぶつかるなどなど色々大変でした。
    症状固定までに一通りの業務はできるまで回復するぞと息混んでいましたが、やはり発症前のようには仕事をこなせないので2022年一杯で退職することにしました。
    個人差はあるでしょうが発症から一年以降の回復の具合みなさん如何ですか?また、みなさんはどんなジャンルのお仕事されているのでしょうか次の仕事の参考にしたいです。
    私はこの一年ずっと目の周りが神経痛で痛いです。プリズムの角度が少しずつ落とせているので徐々には良くなっていますが気づいたらよく片目を閉じています片目で生活するのはかなりのストレスです。PC作業がとっても疲れます。体の方は屈伸ができない(ゆっくりなら出来る)ので物を落としてしまった際はしゃがめないので体を倒して拾いますすごく大変です。自転車は全く乗れなかったところからギリ乗れるようになりました。交差点など左右確認が必要なところで確認しようとすると焦点がどこかへ行ってしまうので一々停車して確認します。バイクはまだ恐くて乗れません。車の運転は自転車と一緒で体がガチガチなので疲れます。免許取り立ての気分です。
    ワレンベルグの先輩の方いらっしゃったらアドバイスください。

    1. のすけパパ

      こんにちは
      発症一年経過ということで、出るべき症状に関しては出た感じと思います。
      今後は症状の変化が、良い意味でも悪い意味でも少なくなると思います。
      仕事に関してですが、わたしはIT系です。
      コロナの現状もあって、ほとんどがテレワークになっていますので病気の影響が少ない仕事です。
      それでも片目が見えにくくなる後遺症があって、月に一日はパソコンが見れない日があります。
      そんな日は休暇にするしかありません。
      自転車に乗れるとは羨ましいです。
      わたしはバランスを取るのが苦手でまっすぐに歩けない時もあるので、自転車はとてもとても無理そうです。
      「病気を受け入れること」、「不自由に慣れること」、「自分に合わせて工夫してQOLを上げること」
      わたしはこの三つを自分に言い聞かせてきました。

  12. ⊂二二二( ^ω^)二⊃ さん

    こんにちは。
    のすけパパさんは症状固定と言われる一年以降の回復具合はどんなものでしょうか?
    私も現在は普段の生活に支障がない(不自由に慣れてる)程度までは回復しています。
    病気の事も受け入れるしかないので受け入れています。ただ、周りに健常者のように扱われると困ってしまいます。病気のことを話すと相手に気を遣わせたりもっと優しくしてほしいと遠回しに言ってるようでもどかしいです。
    のすけパパさんの記述読み直して目を瞑って片足立ちしてみると全くできないことにまさに今気づきましたw。
    他にも右額から右耳右上唇範囲の感覚が鈍い(最近朝冷えてきたので朝の出勤時左耳が冷たく痛く感じるが右耳は寒さ痛みを感じない)右目はほぼ常に痛い。左半身もだいぶ感覚は戻っていそうだけども温痛覚はやはり鈍い。
    2022年一杯で退職するので障害年金など調べてみたのですが、近所の社会保険労務士に問い合わせたところ
    杖なしで歩けていたらほぼ無理と言われました。こないな状態で社会保障は全く受けられないものなんでしょうか?コロナワクチン接種後約一ヶ月後にワレンベルグになったのですがワクチンが原因ではないこと何かの方法で調べたりできないでしょうか?アドバイスあれば欲しいです。

    1. のすけパパ

      こんにちは。
      まさに「症状固定」で、ほとんど変化はありません。
      すこーし温痛覚が戻っているような感じがしますが、期待値的な思い込みのような気もします。
      わたしは嚥下障害で唾液を吐きだす必要があるため、初対面の方にもはじめに病気のことを説明します。
      顔面の感覚の問題はわたしも同じです。
      視床痛も顔面だけですし。
      障害年金はわたしも無理と言われました。
      傷病手当と個人の保険のみでしたね。
      保険は一時金で終わりです。
      コロナワクチンとの関連がある可能性があるのですね。
      申し訳ないですが、コロナワクチンとの情報は持ち合わせていないです。

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