ワレンベルグ症候群により温痛覚障害が発生した。
温痛覚障害が発生した部分は、温度覚と痛覚を失った。
感覚を失うとは、感じなくなることである。
だが、感じなくなっただけではなかった。
延髄の梗塞により、脳と体をつなぐ神経の一部が切れた。
脳へ神経信号が伝わらないだけでなく、神経信号を脳が誤って認識することも発生するようだ。
誤って認識することにより、異常な感覚を脳が感じてしまう。
私が現在感じている異常感覚は以下のとおりである。
(1) 左側顔面の痛み
慢性的なしびれの他、ときどき次の様な痛みを感じる。
針で刺すような「チクチク」した痛み。
電気が流れるような「ビリビリ」した痛み。
輪ゴムで弾くようなな突発的で瞬間的な痛み。
(2) 左側顔面の冷えた感覚
霧吹きで水を振りかけたような独特の感覚。
体温が下がったような冷えた感覚(慢性的)。
(3) 右側手足の先の火照り
冷水に浸した後のような火照った感覚(慢性的)。
だが手は体温を失ったように冷たい。
(4) 右側半身の過敏な温度覚
冷たい物に触れると過敏に刺激が伝わる。
痛い程ではないが「ビクッ」っとする。
温痛覚障害で失った感覚は、感じなくなっただけなので普段はあまり意識することはない。
(意識できないのは、それはそれで問題なのだが。)
なので睡眠などが邪魔されることはない。
だが異常感覚は状況に関係なく感じる。
幸いなことに、異常感覚で寝れなくなったり、集中力が低下したりするほどではない。
これ以上酷くなると治療を考えなければならない。
冷えた感覚や火照りは、気温に関係していると思われる。
まだ夏を経験していないので、暖かくなるとどう変化するかは分からない。
異常感覚の内、痛みに関しては「視床痛」と言う。
視床痛は特効薬がないらしく、色々と試して合う薬を探すしかないらしい。
入院中に薬を試してみるのも手と言うことで、医師と相談中である。
とにかく視床痛に関しては酷くならないことを願うしかない。