再生医療②

相変わらず寒い日が続きますが、皆さんはいかがお過ごしですか。
気温が下がると顔面が視床痛でピリピリと痛みます。
冷たい物に触れると温痛覚障害側の手足に激痛が走ります。
この病気を患うものにとって、冬はつらい季節です。

「再生医療」の二回目です。
実はこの二回目、再生医療の治療説明を書こうかと思っていました。
しかしそのような説明はネット上にたくさんあります。
わたしが説明するよりも分かりやすいものが、たやすく見つかるでしょう。
ですから説明を書くことはやめました。

脳卒中後遺症をもつ者が、再生医療を検討する上で障壁となるのは、治療費ではないでしょうか。
再生医療を実施しているクリニック(以下、単にクリニックと書きます)のホームページには、必ずと言っていいほど「治療費」のページがあります。
治療費のページはトップメニューに置かれ、すごく目立つように配置されています。
そのページを開くと、目が飛び出るような金額に驚きます。
細胞を採取し、培養し、移植するまでのワンセットの治療で、おおよそ150万円の費用がかかります。
(わたしが検索した限り、どこのクリニックでも治療費に大きな差はありません。)
再生医療は自由診療なので保険は効かず、この金額は100%自己負担です。
もちろん費用は大切なことなので、ホームページに分かりやすく記載する必要は理解できます。
しかし治療費がとても目立つようになっているため、あたかも「この金額が無理なら、これ以上読み進むな」というプレッシャーさえ感じます。

わたしは「もしも後遺症がなくなるのなら、家族以外なら他に何を失ってもいい」と言ったことがあります。
視床痛や嚥下障害から解放されて健康なあの頃に戻れるのなら、すべてを失ってもかまいません。
さすがに、今まで自分を支えてくれた家族を失うことだけは、受け入れることはできませんが……
ですから後遺症がなくなるのなら、すべてを差し出して借金をしたとしても治療を受けたいのです。

ところが、ところがですが、当たり前なことで治療は躊躇します。
高額な治療費をなんとか用意できたとしても、治療を受けても後遺症がきれいになくなる保証はありません。
再生医療ではなくとも、「100%治る」などと医師が安易に言わないことは理解しています。
実は前回の投稿から、さらに別のクリニックに出向いて話をする機会がありました。
また電話で詳しく話をした別のクリニックもありました。

わたしが再生医療を検討する上で知りたいことは、

  • わたしは発症から8年が過ぎているが、治療の効果は期待できるのか?
  • わたしは後遺症の嚥下障害と視床痛を改善したいが、治療の効果は期待できるのか?

この疑問を持って医師と話をした結果、わたしが受けた印象は、

  • 治療の効果がどの程度出るのかは一概に言えない
  • 嚥下障害については実績がほとんどない
  • 治療の効果が出た場合は、症状の状態を十段階で示すと一、二段階の改善が期待できる
  • 治療前には効果を期待していなかった症状が、結果的に改善した場合もある

※注意:あくまでも医師との会話から、わたしが受けた印象を要約したものです。

わたしの場合、治療しなければ死んでしまうような、差し迫った状況ではありません。
後遺症がつらいこともありますが、
「もう再生医療を受ける以外に選択の余地はない」
と言うような状態でもありません。

再生医療そのものの治療リスクは比較的低いようです。
再生医療によって副作用が発生するリスクも低いようです。
しかし治療の効果については、期待を膨らまして治療を受けてもガッカリする場合もあるのかと思っています。
「ためしに再生医療を受けてみよう、効果がなければ諦める」とは、あまりに高額な治療費のため簡単に踏み切れるものでもありません。
とは言うものの、治療を受けなければ受けないで、それをのちのち後悔しないとも言えません。
いや、おそらく受けなければ後悔すると思います。
わたしの性格上、間違いなく。

気分的には受ける方向にかなり傾いています。
どこのクリニックにするか決めかねていますが……

最後に、

前回、「このテーマ(再生医療)をブログに書くことを悩んでいた」と書きました。
再生医療はわたしのような脳卒中後遺症を患っている者にとって、「頼みの綱」とも言えます。
それに再生医療はこれからもっともっと進歩する期待の医療です。
それなのに再生医療を検討されている方に変な印象を持たせてしまうのは、避けたいと思ったことが悩んだ理由です。
(わたしのブログごときで影響があるとは、おこがましいですが……)
わたしは再生医療をまだ受けていませんし、最終的な決断もできていません。
ただし、もし治療を受けたとしても、特にその結果(治療効果)についてはブログに書くことは控えようと思っています。
それは先に述べた理由と同じです。

細胞のイラスト

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